幕内選抜トーナメント決勝で正代(左)を送り出す宇良(撮影・山本鋼平)

写真拡大

 大相撲の春巡業が21日、東京・足立区の東京武道館で行われ、幕内宇良(33)=木瀬=が大ハッスルだ。熱海富士に並んで最多27番相撲を取った。9勝18敗と大きく負け越したが、懸命な姿で観客を沸かせた。

 朝稽古の主役は18勝9敗の熱海富士と、宇良だった。夏場所(5月10日初日、両国国技館)の新三役が有力視される琴勝峰らに加え、大関経験者の朝乃山を出し投げで退ける場面もあった。稽古後に番数を知った宇良は「思いの外、でしたね」と驚き交じりに苦笑した。

 高田川巡業部長(元関脇安芸乃島)は「宇良は毎日取っていますね。プロですから、来場所にかける思いが強いんじゃないですか。やらないやつは気持ちが弱いってこと」と評価した。

 大の里、安青錦ら10人以上が離脱中の春巡業。プログラム拡充のため、15日の茨城・鹿嶋巡業から平幕8力士の選抜トーナメントを実施し、宇良だけが皆勤中で、この日は優勝して大歓声を浴びた。同部長は「いい相撲を取ってくれる。見習ってほしい」と称賛した。本場所は2場所連続2桁黒星と苦戦が続くが、巻き返しへのきっかけとなりそうだ。