中国で人型ロボットのマラソン大会 「商業化元年」技術力アピール 人類超えの一方で…ハプニングも続出
中国・北京で人型ロボットのハーフマラソン大会が行われました。中国では今年、人型ロボットの「商業化元年」と位置づけて世界に技術力をアピールしています。
■技術“劇的”に進化も…レベルはさまざま

中国・北京で行われた「人型ロボット」のハーフマラソン大会。2回目となる今年は、去年の5倍の105チームが参戦しました。
このロボットマラソン、前回は世界初の大会として注目されましたが、スタート直後から“ハプニング”が続出し、完走できたのは20体中6体でした。
記者(去年4月)
「あああ! ロボットが倒れてしまいました」
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あれから1年、技術は“劇的”に進化していました。
記者(19日)
「いまスタートしました。一気に加速してすごいスピードで走っていきます。人間よりも速いんじゃないでしょうか」
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スピードは去年から格段にアップ。隣のレーンを走るヒトと比べてもその速さは一目瞭然です。
今年の特徴はセンサーなどを活用し、人間の操作なしで走る「自律走行」が増えたこと。ほとんど人の手を借りずに走りきるロボットもいました。
とはいえ、これだけのロボットがいれば、技術のレベルもさまざま。
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ゴール直後にコントロールを乱し、そのまま茂みの中に突っ込んでいくロボットまで。レース終盤にはまさかのトラブルが…
記者「ちょっと左右にフラフラしていますが…、ああ! 今、衝突しました。まもなくゴールだったんですがハプニングです」
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ハプニングも起きる中、他を寄せ付けない“激走”を見せたのがこのロボット。
記者「スマートフォンメーカーが製造したロボット。頭カッパみたいなロボットが、いま、ゴールテープをきりました」
去年の優勝タイムは2時間40分でしたが、今年はなんと50分26秒。人間のハーフマラソンの世界記録57分20秒を大幅に上回りました。
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■かわいらしさに特化したロボットも

参加したほぼ半数の47チームが完走するほど劇的な進歩を見せる中国のロボット開発。最近では研究施設も国内各地にでき、薬局や売店など街中でも人型ロボット実用化の動きが加速。経済が伸び悩む中、中国政府はロボット産業を成長の要にしたい考えです。
実際、今回のマラソンに出場したロボットの1つも……。
ロボット開発担当「2か月でつくったマラソンのためのロボットです」
もともとは犬型のロボットをつくっていましたが、わずか2か月で人型ロボットの開発に成功。初めてのハーフマラソンを2時間5分で走りきりました。
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その一方…
記者「スタート地点でダンスしている。かわいいなあ。ファンサービスもちゃんとやるんですね」
速さではなく、かわいらしさに特化したロボットも。
記者「あの子、完走できなかったか。でもバスの上から手を振っています」
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日本の展示会にも出展するなど、中国のロボット技術を世界に売り込もうと意気込みます。
担当者「(商品として)家庭に入ったら実用性が求められる。マラソンを通じて、ロボットの安定性・耐久性を確認したかった」
中国の“本気度”が見えたマラソン大会。来年はどこまで進化するのでしょうか。