骨粗しょう症はどうやって見つける?推奨される「骨密度検査」と治療法【医師解説】
加齢とともに骨密度が低下し、骨がもろくなる「骨粗しょう症」。特に女性は閉経を迎えるとホルモンバランスの変化により、発症リスクが高まると言われています。自覚症状が少ないまま進行し、骨折や寝たきりを招くケースも少なくありません。今回は、骨粗しょう症の原因や検査・治療法について、つくる整形外科祐天寺駅前スポーツクリニック院長の中谷創医師に詳しく解説していただきました。
監修医師:
中谷 創(つくる整形外科祐天寺駅前スポーツクリニック)
2007年6月自衛隊中央病院 整形外科、習志野駐屯地医務室
2009年8月防衛医科大学校病院整形外科、埼玉社会保険病院 整形外科
2012年10月防衛医科大学校 医学研究科(大学院)
2016年10月 自衛隊札幌病院 整形外科部長
2018年8月自衛隊中央病院 整形外科医長、自衛隊体育学校 医官
2022年12月 つくる整形外科 開院
編集部
骨粗しょう症を放置するリスクについて教えてください。
中谷先生
骨粗しょう症は「沈黙の病」ともいわれ、自覚症状のないまま進行することが少なくありません。放置すると、転倒など軽微な外力で骨折しやすくなり、寝たきりや要介護状態に陥るリスクが高まります。特に大腿骨や背骨(腰椎)の骨折は、生活の質を大きく下げるだけでなく、手術や入院が必要になることもあるため、本人だけでなく家族にも負担がかかってしまう場合があります。
編集部
骨粗しょう症かどうかは一般的にどのような検査で判明するのでしょうか?
中谷先生
骨粗しょう症の診断には「骨密度検査」が用いられます。中でも、最も精度が高いとされている方法が「DEXA(デキサ)法」です。腰椎と大腿骨で骨密度を測定することで、骨の強度を正確に評価できます。ほかにも、手の骨や踵の骨を使った超音波法など簡易的な検査もありますが、治療の判断材料とするにはDEXA法による骨密度の測定が推奨されます。
編集部
骨粗しょう症を改善するための一般的な治療はどのような方法なのですか?
中谷先生
治療は薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせておこないます。薬物療法では、骨の吸収を抑える「ビスホスホネート製剤」や女性ホルモンのような作用を持つ薬剤「SERM(サーム)」、骨の形成を促す注射薬などがあります。特に骨密度が著しく低い場合には、注射薬を早期に使用し、その後に内服薬へ移行するケースも増えています。併せて、運動習慣の改善や栄養バランスを整えることも欠かせません。
※この記事はMedical DOCにて<「骨粗しょう症に効果的な運動」と「見直すべき生活習慣」をご存じですか?【医師監修】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
