「自衛官が制服を着てソープで働いていいのか」国歌斉唱めぐり記者質問、幕僚長の回答にツッコミも
「お金さえ受け取らなければ、自衛官が制服を着てソープランドで働いてもいいんですか?」
4月14日に開かれた陸上自衛隊トップ、荒井正芳・陸上幕僚長の記者会見で、こんな質問が飛び出し、一部ネット上で波紋を広げている。
●発端は自民党大会、現役自衛官が「制服姿」で国歌
発端となったのは、現役の陸上自衛官が自民党大会に制服姿で出席し、国歌を歌った問題だ。
自衛隊法は61条1項で、隊員の政治的行為を制限している。
<隊員は、政党又は政令で定める政治的目的のために、寄附金その他の利益を求め、若しくは受領し、又は何らの方法をもつてするを問わず、これらの行為に関与し、あるいは選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない>
このため、党大会での振る舞いが「政治的な行為」にあたるのではないかとの指摘が相次いでいる。
こうした中で開かれたのが、4月14日の記者会見だ。
●「政治的行為と見られる懸念はなかった?」記者が追及
会見では、複数の記者が陸幕長に問題点をただした。
記者はまず、「隊員が個人として参加することを陸上自衛隊として事前に許可していたということなんでしょうか」と質問した。
これに対し、荒井陸幕長は「職務ではなく私人として、イベント会社からの依頼を受けて国歌を歌唱したものと報告を受けております」「今回の件が自衛隊法違反に当たるものではないと確認した旨、報告を受けた」などと説明した。
その後、複数の記者が陸幕長と質疑応答のラリーを続けることに。
記者:自衛官が制服を着た状態でですね、ステージの上で歌唱して、私人とはいえ特定の政党の会合に出席することで、政治的行為には当たらないとはいえ、政治的行為だと見られかねないという懸念はなかったのでしょうか。
陸幕長:政党の行事への自衛官の参加についてはですね、個別具体的に判断されるものであり、一概にお答えすることは困難であるというふうに認識しております。
記者:彼女が参加した際に私人で参加したということですけども、謝礼は払われているのか。あるいはお車代いうものが払われているのか。
陸幕長:謝礼については、受け取っていないというふうに報告を受けております。
記者:自衛官がオフの時に、営利企業のためにお金さえ受け取らなければ働いても構わないというご見解なんでしょうか。
陸幕長:あくまで、私人としての行為でありますので、イベント会社との関係等も含めてですね、詳細にお答えすることは差し控えさせていただきます。
●飛び出した質問に「仮定の質問にはお答えを差し控え」
そして、冒頭の質問が飛び出した。
記者:これは大変、ゲスな例えであれですけど、例えば、お金さえ受け取らなかったら、自衛官が制服を着てソープランドで働いてもいいんですかっていうお話になりますよ。
これに対し、陸幕長は「そのような仮定の質問についてはお答えを差し控えさせていただきます」と述べた。
その後も記者は畳み掛けた。
記者:仮定ではなくて。営利企業のためにお金を取らなければ働いていいのかっていうことなんですけども。今後そういう前例ができてしまうのではないでしょうか。
陸幕長:いえ、そういうことはないと思います。
記者:なんで言い切れるんですか。
陸幕長:今、おっしゃったような事例みたいなことはないというふうに思います。
●SNSでツッコミ「そこは否定しろよ」
風俗店勤務に例えた質問に対して、陸上自衛隊のトップがノーコメントで応じたことについて、X上では「そこは否定しろよ」「いいのかよ」といったツッコミが入り、議論を呼んでいる。
陸幕長と記者のやりとりは、防衛省のウェブサイトに掲載されている。
https://www.mod.go.jp/gsdf/news/press-conference/2026/0414/
