「ナイアガラ」が3年ぶり復活の長岡花火、運営側はチケット転売・雑踏事故防止など対策強化
新潟県長岡市で8月2、3日に開催される「長岡まつり大花火大会(長岡花火)」で、長岡市民を対象とした観覧席チケットの先行販売が始まった。
今年は全席有料化後で最多の来場者数が見込まれる。主催する長岡花火財団は、雑踏事故防止とともに、昨年初の逮捕者が出た転売についても対策を強化する方針だ。
3年ぶり
長岡花火の今年の目玉の一つは、長生橋を舞台に3年ぶりに復活する「ナイアガラ」。橋の補修工事の影響で2024年から中止されていたが、再び正三尺玉との同時打ち上げが実現する。
ナイアガラは、1953年に長岡の花火師・嘉瀬誠次さん(2023年死去)が創作し、1990年から正三尺玉と同時に打ち上げられてきた。一方、正三尺玉は今年、長岡での打ち上げが初めて成功した1926年(大正15年)から100年の節目を迎える。
事故の懸念
同財団によると、今年の座席数は、昨年より1日あたり約1万人多い各日約18万人分。会場内の仮設トイレの配置を変更するなどし、増席が可能になった。2日間で計約36万人の来場者が見込まれ、全席を有料にした2022年以降で最多となる見通し。
来場者の増加で懸念されるのが雑踏事故だ。
対策の一環として同財団は、中越地震からの復興祈願花火「フェニックス」の打ち上げ開始時間を昨年より30分遅い午後8時45分に変更した。
昨年は観客の退場が同じタイミングに集中したというが、今年は人気のフェニックスを終了時刻の近くにずらすことで、フェニックス打ち上げ後の分散退場につなげたい考えだ。
また、指定された区画内で自由に場所を選べるブロック席については、希望する席の取り合いによる事故を防ぐため、1人ずつの指定席に変更した。
公式再販売
昨年のチケット購入の倍率は、市民向け先行販売で最大5・2倍だった。「日本三大花火」の一つとして人気が高く、高額転売対策も課題となっている。昨年11月には、チケット不正転売禁止法違反容疑で初の逮捕者が出た。
同財団は昨年、フリーマーケットサイトへの出品を防ぐため、チケットに購入者の名前を印字した。その結果、出品数が激減したことから、今年も引き続き記名式チケットを発行する方針だ。
加えて今年から、転売目的の大量購入を防ぐため、残席の状況によって実施する2次販売を先着から抽選に変更する。また、一般販売の一部の席で、取引経過が残る電子チケットを試験導入し、転売対策としての有効性を検証する。
やむを得ずチケットを手放したい場合について、同財団の近藤典子事務局長(50)は、「チケットサイトではなく、7月6日から財団のホームページに開設される『公式再販売』を利用してほしい」と呼びかけている。
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長岡市民を対象とした先行販売は、今月28日まで申し込みを受け付ける。応募方法は専用はがきのみで、抽選結果は5月26日までにはがきで届く。一般販売の申し込みは5月25日に始まり、6月8日までインターネットのみで受け付ける。
また、地元の高校生同士で気軽に長岡花火を楽しんでもらうため、今年から1席500円の高校生専用観覧エリアが新設された。定員は各日1000人。申し込みは今月15日から。
