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お笑いの仕事だけでなく、俳優・エッセイストとしても忙しい毎日を送る青木さん。『Nスタ』ゲストコメンテーターも務めています。今回は「番組出演を通して、病院の捉え方もアップデートする時代がきたと感じる人として」を綴ります。

【写真】厳しい全国の病院事情

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「忘れっぽいわたしは、お誕生日月に検診に行くことに決めている。肺腺がんが人間ドックで見つかってもう9年」はこちら

病院の維持が難しいという全国的な問題

NHK名古屋『東海ドまんなか!』にて
地元の病院がなくなるというテーマ

東海四県にある公立病院でいえば91%が赤字。民間を含めて維持が難しい状況にあるという。
東海地方だけでなく全国的な問題であるとのこと。なぜ?

家を探すときの条件の一つは病院が近くにあること。普段からお世話にならなくても、気持ちの上でも安全の象徴であると感じているので、近隣の病院が減るのは心配だ。

あれ、でもついこの前まで病床が足りないとか、入院を待つ人がいるから早く退院して欲しい的なことが問題になっていたような。

病院だけは何とかならないもの?

奈良県立医科大学の今村知明教授によると、今はどの病院も厳しくどなたにも関わる話である。人口減少、コロナ後の5年は入院しない方が増え病床稼働率が下がっている。病院は患者さんがいなければ経営が成り立たないため、危機的な状況にある…とのこと。

わたしの「今村さん、どこも大変な状態にあるのですね、ですけど病院だけは何とかならないものなのでしょうか?」という問いに、

「病院の維持にかかるお金、人件費や施設費の高騰などもあり、一病棟作るのに100億円とされていたが今は2倍。老朽化した病院の建て替えができず閉鎖せざるを得ないんです」

という返答だった。


著書『貯蓄が苦手な人こそ読んでほしいお金の第一歩 お金まわりを見直したら人生が変わった』(日経BP)

人口に合わせて病院を一つ作る構想

近年動き出している、国の地域医療構想計画。
自治体単位でなく、ひとつの医療圏として地域を捉え、その人口に合わせて病院を最適な数にしていこうという動きだ。高度な医療に対応できる拠点病院を人口20万から30万人ごとに一つ作る。

今までは各市に病院があったところを、いくつかの市でひとつを拠点病院として指定し、救急車はそちらへ。
拠点病院を作れば全ての科の医師が揃っている、頼もしい病院となる。

ほとんどの住民からすれば拠点病院は家から遠くなるが、しっかりとした拠点があるほうが確実に命を救うことができるという。病院という「点」と自分の距離だけでなく、地域という「面」の中に必要な機能があるかという視点で考えてほしいという話に納得。土地の大きさに合わせて病院一つでなく、人口に合わせて病院一つ、というわけですね。

もう一つ。驚いたのは岐阜県高山市に導入された移動診療車「医療MaaS」。
病院と診療所が連携し、山間部に暮らす人をサポートしている。
家の前まで看護師さんを乗せた診療車がきてくれて、リモートで医師とやりとりしてくれるのだ。
これは助かる。98歳一人暮らしの祖母宅の近くにもあるだろうか、あってくれたら良いなと頭に浮かぶ。

病院の捉え方もアップデートする時代がきた

リモート診察は、わたしも数回受けたことがあるが、こんなに楽なのかと感動した。スマホ一つ、自宅にいるまま、なんならパジャマで、医師にリモートで相談診察。診察後、薬局から電話があり、処方箋について説明。ここまで約30分。
そして数日後、ポストに薬が届く。

体調の悪いときに病院まで足を運び、長時間待つことは結構大変だし、
弱っている体で病院にいくと感染のほうもやはり心配だ。

「病院に行く時間がどうしてもとれないが薬がいただけたら」そんな時に最適だと感じる。

臨機応変に使っていきたいと思う。

番組を通して、病院の捉え方もアップデートする時代がきたのだな、と強く感じている。
普段から地元の医療の状態を調べて備えること、情報は自分で取りに行くことが必要だ。
なんでも自力ですね!

病院も、リモートと対面、住み分けをしつつどちらにもお世話になりながら、安全を確保していきたい。