現在、日本とフランスで二拠点生活をしている俳優の杏さん。4月5日(日)にスタートする日本×フィンランド共同製作ドラマ「連続ドラマW BLOOD & SWEAT」で、海外ドラマに初挑戦します。ここでは撮影時のエピソードや、今作の撮影のために3人の子どもと2匹の愛犬とともに約3か月短期移住した、フィンランドでの暮らしなどについてお話を伺いました。

英語、フィンランド語、日本語が飛び交う撮影現場

日本とフィンランドの共同製作ドラマ「BLOOD & SWEAT」で、杏さんはフィンランドを代表する俳優ヤスペル・ペーコネンさんとともにダブル主演を務めます。

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杏さんとヤスペルさんが演じるのは、日本とフィンランドそれぞれに所属する優秀な刑事。国境を超えた連続猟奇殺人事件を追うクライムサスペンスは、毎回目が離せない展開に。ドラマのストーリーはハラハラ、ドキドキ緊張感いっぱいの内容ですが、撮影現場はとても和やかだったといいます。

「みなさん気をつかってくださって、いい雰囲気のなかで撮影ができました。寒くないかとか、日々の暮らしのことでも困ったことがないか心配してくれたり、おすすめのサウナを教えてくれたり」(杏さん、以下同)

撮影現場では英語、フィンランド語、日本語が飛び交っていたそう。

「フィンランドの人たちは語学が堪能で、みなさん、すごくきれいで聞き取りやすい英語を話すんです。撮影中は、雑談もフィンランド語ではなく、英語でしてくれたりしました」

フィンランド人はカラオケ好き!?

フィンランド人と日本人で国民性が似ていると感じる場面もあったそう。

「漫画など日本のサブカルが好きな人が多かったり、カラオケも流行っていて。日本のカラオケボックスとは違い、バーでリクエストを出して、ほかのお客さんの前で歌うというスタイルなのですが、普段は静かな人が、そういう場を与えると弾けたりとか。日本でもこういう人いるいる、なんて思ったりしました。最新のJポップの曲も意外と知られていたりして、驚きましたね」

「家族を丸ごと受け入れてくれた」フィンランドでの撮影

「以前から海外の作品に参加したいという思いはあったのですが、連続ドラマとなると、撮影に3〜4か月はかかるので、子育て中であることはハードルの1つでした」と杏さん。

ところが今作のオファーは、家族を連れてフィンランドに滞在できる環境を整備するという提案があったそう。

「3人の子どもたちと犬2匹も一緒に、丸ごと受け入れてくださるという、とても恵まれた条件でした。子どもたちの現地の学校探しもスタッフの方々に手伝っていただき、ありがたかったです」

フィンランドの小学校の給食は午前10時半

現在はフランスのパリと日本の二拠点生活をしている杏さんですが、フィンランドの暮らしは日本ともパリとも違い、驚いたことも。

「フランスでは小学生以下の子どもが外出するときは、必ず親が送迎しなければいけなくて、子どもひとりで街を歩いていることはあり得ないんです。でもフィンランドでは、小学1年生からひとりでリュックを背負って通学するのが当たり前だそうです」

冬の日照時間が短いフィンランドでは、子どもたちが通学する朝8時ごろは、まだ真っ暗です。

安全のためにリフレクターをつける決まりがありました。そして、なんと給食の時間が午前10時半。これにはカルチャーショックを受けました。フィンランドでは食事の時間が4〜5回あって、夕食のあと、寝る前にも食べたりするみたいです。寒いから、こまめにエネルギー補給が必要なかもしれないですね」

フィンランドの水や空気、街のきれいさも印象的だったといいます。

「みんな水道からマイボトルに水をくんで飲んでいて、フィンランドにいる間、水を買うことはなかったです。軟水なので肌にも合って、髪や肌がゴワゴワすることもなかったですし。街もとても清潔で、ゴミが落ちていないんです。人も優しくて、私に限らず、日本の人たちがフィンランドが好きというのはわかるなと思いました」