アップデートされたけど相変わらず遅い「Gemini for Home」
Gemini for Home、実は使いづらかったんよ…
Google(グーグル)は、既知の通り、スマートスピーカーの音声アシスタントにやっとメスをいれ、長らく進歩のなかった「Google アシスタント」から、「Gemini for Home」に刷新。このアップデートでいろんな嬉しい約束をしてくれましたが、ひとつ隠していたことがありました。それは「日常的な操作コマンドの反応が、以前よりかなり遅くなる」ということです。
筆者が「Gemini for Home」にアップデートして、古いNest Miniスピーカーをほぼ毎日使っていた身からしても、その「遅さ」は確かに実感していて、正直使いづらいまでありました。そこに3月17日、最新アップデートがきてくれて、「Gemini for Home」のバグを修正し、「電気をつけて」といった日常的なコマンドの処理速度が40%向上したとのことです。
反応速度は確かに向上
このアップデートを試してみましたが、40%向上というのは、体感としてまあ妥当かなという感じ。照明のオン/オフを6回ほど試したところ、ほとんどはスムーズに操作できましたが、1回だけ寝室の電気をつけるのに4秒ほどかかり、これはアップデート前と同じくらいの遅さでした。お天気について聞いた時も、2〜3秒ほど時間がかかりましたが、前よりは少し速くなった気がします。要するに、前よりはGemini for Homeにイライラしなくなったのは確かです。まあ、Googleが期待していたほどの評価ではないでしょうけれど。
またGoogleは、応答の「冗長さ」も調整したのこと。具体的には、これまで「わかりました。午前9時にアラームを作成しました」と話していたところ、「午前9時にアラームをセットしました」と、簡潔に応答するようになりました。さらに、さらに、タイマーに関するいくつかのバグも修正され、繰り返しアラームの設定が可能になったほか、スヌーズ機能も改善され、特定の時間までスヌーズできるようになりました。
スマートスピーカーに大規模言語モデルを搭載する難しさ
今回のアップデートに、特に驚くような内容はありません。しかし、こうした細かな調整こそが、Gemini for Homeの導入プロセスを物語っています。スマートスピーカーにGeminiが搭載されることは、本来なら「大きな一歩」になるはずでした。確かに、Geminiに変わったことで、前より会話らしい受け答えができるようになりました。しかし、実際の使い勝手でいうと、余計な手間ややりとりが増えただけになりました。結局ほとんどの人がスマートスピーカーに求めているのは、さっさと照明をつけたり消したりしてほしいだけだし、パスタの茹で上がり時間にアラームを即セットしてほしいだけなのです。でも残念ながら、Geminiのような大規模言語モデルはこのような単純なタスクには不向きです。なぜなら必要以上に「考えすぎてしまう」からです。Googleエコシステムユーザーの一員としては、Googleがスマートホーム体験の調整に取り組んでいることは非常に喜ばしいことです。(何せGoogle Homeはこないだまで進化がないどころか劣化までしてましたから…)
ただ残念ながら、40%速度が改善したとて、全体の操作のスムーズさはまだまだ至っていないように思います。今後、Gemini for Homeをうまく制御して、忠実にキビキビ動くアシスタントに仕上げてくれることに期待したいところですが、もう少し時間がかかりそうです。
ちなみに「Gemini for Home」は、日本を含む 14 カ国で 早期アクセス版の展開が開始されました。早期アクセス版にアクセスするには、Google Home アプリ から、右上の「プロフィールアイコン」>「Google Home の設定」>「早期アクセス」 から申し込み可能ですが、すぐに使えるようになるわけではありません。早く試してみたいですね。
Source: Google

