(C) 2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト (C)藤本タツキ/集英社

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シリーズ累計発行部数3000万部突破を誇る藤本タツキの大ヒットコミック『チェンソーマン』(集英社「少年ジャンプ」「少年ジャンプ+」連載)が、ついに劇場のスクリーンに登場! 2022年に放送されたTVシリーズの続編となる今作は、熱狂的なファンも多い人気のエピソード「レゼ篇」を映画化。主人公・デンジと彼を翻弄する少女・レゼによる予測不能な物語が、疾走感溢れるバトルアクションと共に描かれる。今回はデンジ役を演じる戸谷菊之介にデンジを演じた感想や、収録の裏話などについて語ってもらった。

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――「レゼ篇」の劇場公開を前にした今のお気持ちをお聞かせください。

戸谷 ファンの皆さんの間でもそうだと思うんですけど、僕も「やっぱり「レゼ篇」は劇場で見ないと!」っていうのがあったんです。花火大会の映像とかも絶対綺麗だと思ってましたし、台風の悪魔っていうすごいスケールの大きい敵と戦ったりもするので。そうした「レゼ篇」ならではの映像美みたいなものを、映画館の迫力ある音響と大きなスクリーンで観られるのは、本当に嬉しいことだなと思います。

――戸谷さんは各エピソードの中でも「レゼ篇」が大好きとコメントされていましたが?

戸谷 やっぱりレゼがいいですよね(笑)。最初に原作コミックを読んだときから、メッチャ魅力的で可愛いキャラクターだなって思っていたんです。距離が近い感じというか、デンジの扱い方や自分のことを好きにさせる方法をわかってるみたいなところがあって。後半にかけて怒濤のように繰り広げられる戦闘シーンの素晴らしさも、「レゼ篇」の大好きなポイントです。

――「レゼ篇」でデンジを演じるにあたって、TVシリーズからの繋がりみたいなものは意識されたんでしょうか?

戸谷 そこは特に意識せずに演じました。思ったことをそのまま言ったり、行動に移したりするのがデンジの魅力だと思うんです。そんな素直な性格だからこそ、普通の人が絶対にしないようなことを何のためらいもなくやってしまうのだと思いますし、そこが見ていて面白いキャラクターなので。実際あまり成長もしてませんしね(笑)。TVシリーズの頃と同じように、欲求を素直に表現することを心がけながら演じさせてもらいました。

――マキマさんとデートしたり、レゼに振り回されるデンジを演じてみた感想はいかがでしたか?

戸谷 楽しかったです(笑)。今まではマキマさんという憧れの存在が手に届かないくらい遠くにいて、そこにちょっとずつ近づいていくみたいな感覚があったんです。今回ようやくマキマさんとデートをすることができたんですけど、レゼに関してはもう最初から「自分のこと好きなんじゃないか」ってくらいの近い距離感からお互いの関係性が始まっていくんですよね。デンジがマキマさんに抱いている感情とレゼに抱いている感情もちょっと違っているので、そこは今までにないデンジの新しい部分を演じているような感じがありました。僕としてはデンジが恋というものを初めて体験したような感覚だったのかなって思っています。

――上田さん演じるレゼの印象についてお聞かせください。

戸谷 「距離が近いな」って(笑)。物理的な距離もそうですし、心の距離もすごく近くて。やっぱ好きになっちゃいますよね(笑)。でもそんな可愛いレゼのキャラ感が途中からガラッと変わってしまって、狂気すら感じるようになるところが、メチャクチャ怖くて。そんなレゼのギャップを演じきった上田さんは本当にすごいと思いました。

レゼの存在を感じながら試行錯誤して演じた収録

――TVシリーズの放送終了から約3年が経過しています。久しぶりにデンジ役を演じるにあたって、どんな準備をされて収録に挑んだのでしょうか?

戸谷 ありがたいことにゲームとかUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のコラボなどがあったので、そんなに久しぶりという気持ちにはならずに演じることができました。もちろん前もって原作コミックを読み直したり、TVシリーズのときの復習なんかも済ませています。あと「レゼ篇」の雰囲気を掴むために、藤本先生がモチーフにしたとおっしゃっていた押井守監督のアニメ映画『人狼 JIN-ROH』も観た上で収録に臨みました。

――収録期間はどれくらいだったんでしょうか?

戸谷 僕は三日間でしたね。一日目はマキマさんとデンジだけのシーン。二日目がけっこう長くて丸一日かけて、レゼとのシーンを7割ぐらいまでやりまして、三日目に残りを全部録りきったっていう感じです。ほぼずっとレゼ役の上田さんと一緒で、あとはマキマさんと敵キャラクターの方々と一緒の収録でした。

――収録の様子についてお聞かせください。 

戸谷 全体的に試行錯誤しながら録っていった感じだったと思います。シーンによっては僕と制作側で解釈の違うところもあったんですが、そこはお互い話し合った上で、僕が寄せていくようなかたちで演じさせてもらいました。一緒に収録していた上田さんも、いろんなアイデアを考えてきていて。収録時に、制作側とレゼのキャラクター性を詰めていく話し合いをしている姿を、よく見かけました。

――収録していて「レゼ篇」ならではだなと思ったところを教えてください。

戸谷 演出的にコミカルなシーンが多かったんですが、そこについては監督や音響監督から「思いっきりやって大丈夫です」というディレクションがありました。特に戦闘シーンで叫ぶところなんかは「もっとやっちゃってください」と言われたりもして。大きく演技するところは気持ちも大きく作るので、やっぱり演じていて楽しいですよね。感情を抑えずそのままやらせていただきました。

――上田さん演じるレゼとの掛け合いはいかがでしたか?

戸谷 収録では「レゼがそこにいるな」という気持ちで掛け合いをやらせてもらいました。上田さんのお芝居がホントに素晴らしくて。そんな掛け合いを体験したからこそ、この映画がすごくいいものになったような、そんな予感がしています。

――ちなみに全編ドキドキしっぱなしの本作ですが、戸谷さんが劇中で一番ドキドキしたシーンを教えてください。

戸谷 プールのシーンですかね(笑)。「浮かれているなぁ」と思いながら演じました。あとはレゼとデンジの出会いのシーン。さりげないレゼの可愛さと距離感の近さには、最初からドキドキしていました。マキマさんとのデートもドキッとする瞬間ばかりで、ホントに「レゼ篇」はドキドキするシーンが多いなって思います。

――後半のバトルシーンの見どころについてもお聞かせください。

戸谷 ボムとデンジとの掛け合いについては、思いっきりやらせてもらいました。やっぱり迫力ある爆発シーンが大きな見どころだとは思うんですけど、けっこうなボリュームになっている戦闘シーンがどんな風に演出されているのか気になりますよね。ほかにも(早川)アキと天使の悪魔のペアによる活躍がすごく熱かったり、一見真面目に見えるのにすごくコミカルで笑えるチェンソーマン節を感じるシーンも満載で、僕も完成映像を観るのが楽しみです。

――最後に劇場公開を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

戸谷 アフレコ用のリハV(リハーサルビデオ)の段階から「ラフの映像がこんな動いているのを見たことがない」というぐらい、メチャクチャ枚数をかけているのがわかる映像で、僕自身もすごい完成を楽しみにしていたんですが、このたびついに劇場公開を迎えることになりました。ぜひ劇場に足を運んで、僕らキャスト陣が頑張って演じた作品を観てもらえたらと思います。

戸谷菊之介(とやきくのすけ)
11月30日生まれ。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。主な出演作はTVアニメ『不遇職【鑑定士】が実は最強だった』(アイン)、『薫る花は凛と咲く』(宇佐美翔平)、『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』(ハディス・テオス・ラーヴェ)、『逃げ上手の若君』(吹雪) ほか。