【映画『仮面ライダーガヴ』】知念英和×中島颯太ネタバレ対談!お互いに影響し合った撮影の裏側
別の世界へ迷い込んだショウマが出会ったのが、記憶喪失の青年・タオリンだ。ショウマとタオリンの関係性、タオリンの失われた記憶は物語の大きな軸となっていて、映画を鑑賞してタオリンの存在が強く心に残っているファンも多いだろう。
※本記事は作品のネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
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◆タオリンの笑顔はショウマの笑い方に似せたかった◆
――テレビシリーズの主題歌『Got Boost?』、今作の主題歌『Candy Blaze』に対する、知念さんの印象をお聞かせください。
知念 『Got Boost?』はとにかく明るくてFANTASTICSさんらしい爽やかな曲で、『ガヴ』がお菓子を題材にしていることもあって、かわいらしさのある楽曲だと感じました。でも、歌詞に耳を傾けるとショウマが生きてきた人生や、失ったものと前を向く勇気という、『ガヴ』のキャラクターみんなが背負っていることも歌っている、作品にとことん寄り添っている楽曲になっていて。このオープニングで一年できるのはすごく嬉しいなと思いましたし、僕も大好きでいつも聴いています。今回の『Candy Blaze』は夏の夕暮れ、涼しくなって「もう一日終わっちゃったな」と少し寂しくなるような……。
中島 儚い感じ?
知念 そうです! 儚くて、夕方のオレンジの空にすごく似合う曲だなと思いました。大人になっていろいろなことを知って、子どもの頃に描いていた夢とか、いつか忘れてしまうものなんだけど……と歌っているのがすごく刺さりました。「いつしか忘れてしまうけど」の部分は、聴くといつもグッときちゃいます。「みんな誰かのヒーローなんだ」という歌詞も、今回の作品でショウマにとってのヒーローは誰だったのか……と、作品に関わるメッセージも込められていて。テレビシリーズ挿入歌の『Shake it off』も含めて、3曲それぞれの良さがあって、本当に素敵な楽曲を歌ってくださったんだなと改めて感じます。
中島 2曲とも、歌ったときの盛り上がりが本当にすごいんですよね。ヒデくん(知念英和)も言ってくれたんですけど、明るかったり感動的だったりする曲調なのに、儚さがあるような歌詞なんです。『Got Boost?』も、いきなり「まぶしくて戻らない」とすごく深い意味のある言葉から始まるのが、『仮面ライダーガヴ』にハマっているなと思います。レコーディングでは、「誰かのヒーローもただただ明るいだけじゃない」ということを出せたらなという想いで歌っていました。『Candy Blaze』のMV(ミュージックビデオ)は、夢から目覚めるシーンはすぐに陽が落ちそうで、時間がなくて一発撮りだったんですよ。
知念 ええっ、そうなんですか!? 海辺のシーンですよね?
中島 うん。そういうのもすごくハマったなと思っています。
――今作のショウマは一人で普段と別の世界を訪れていて、孤独を感じる場面も描かれていました。
知念 人間の世界に来たばかりの頃も孤独ではあったんですが、今回はいろいろな幸せを知った分、それを取り上げられたような気持ちになっていて、また違う種類の孤独なんです。周りに人はいるけど、自分だけ置いて行かれているというか。その孤独の違いは、一年間ショウマを演じてきた分、スッと演じることができました。
――とりわけ母親の井上みちると会ったシーンでは、強い孤独感を抱いていたのかなと。
知念 そうですね。あのシーンでは「もし生きていたらこんなものが好きで、こういうお店に居たかったんだろうなぁ」という嬉しさと、「ここに自分はいないのか」という悲しさが同時に込み上げてきました。テレビシリーズでは見られなかった母の姿を見ることができたあの瞬間は、ショウマの心の隙間が埋まる時間でもあったのかなと僕は思っていて、脚本の香村(純子)先生に「母との物語を描いてくださりありがとうございます」と伝えました。
――タオリンはショウマとの共通項が重要なキャラクターですが、役作りはどのようにされたのですか?
中島 タオリンはショウマと似ていれば似ているほど、二人のお互いに対する想いが感じられると考えていました。特に笑うシーンは、ショウマがすごくにこやかに、ピュアに笑うので、タオリンも絶対にそういう笑い方をしたいなと思い意識しました。役作りもしていましたが、現場でヒデくんと一緒のシーンが多くてずっと話していたこともあって、ショウマにどんどん似ていった気がします。
◆中島さんのおかげで演じきれた泣き芝居◆
――終盤のショウマとタオリンが死別するシーンは、今作の中でも大きな見どころだと思うのですが、撮影で記憶に残っていることは?
知念 このシーンを撮る一日前に、「はぴぱれ」でタオリンや幸果さんと一緒にお菓子の家を作るシーンを撮っていて、感情移入できるように一瞬一瞬をショウマとして覚えておこうと、颯太さんの顔をしっかり見ながら撮影していました。でも、撮影当日は颯太さんが持っている空気感というか、どこか守ってあげたくなるような雰囲気があって、肩に力を入れることもなく、気持ちが自然にぶわっとあふれてきました。実は台本にしっかりと泣く、と書かれているシーンを演じたのは、映画が初めてだったんです。「大丈夫かな?」と不安だったんですけど、颯太くんのおかげで演じることができました。
中島 そうだったんだ! めっちゃ良かったです。
知念 ありがとうございます!
中島 タオリンにとって最後の言葉を笑顔で言うと、ショウマからすると儚く感じるだろうなと考えて、段取りのときはあまり笑顔にせず、本番では笑顔で演じました。ヒデくんのお芝居からも、それに反応してくれたことをすごく感じて、より良いシーンになったと思います。ヒデくんの感情の持っていき方も、リスペクトして演じました。
知念 嬉しい……!
――お互いのシーンで、特に印象に残っている場面はどこですか?
知念 僕はショウマの母がさらわれたと知って助けに行くとき、タオリンが「俺も行く」「ショウマができるんだったら、俺にだってやれる」と言うシーンです。自分が何者かわからなくてずっと悩んでいたタオリンが、ショウマの助けになりたい、お返しをしたいと言うのは、颯太くんのお芝居も相まって、心の中にグサっとくるものがありました。あそこでタオリンがショウマに強さを与えてくれなかったら、ショウマはカリエスの前で立っていられなかった気がするんです。ショウマとしては、とても勇気づけられたシーンでもあったと思います。
中島 僕は映画のラスト、「ショウマはあっちの世界の自分に会ってないんだよな?」「いや、多分会ったよ」と話をしているシーンです。おそらくショウマはテレビシリーズでも、本当の意味で自分と同じと思える存在には出会えていなかったのかなと思っていて。ラストのセリフで、やっとショウマも心からの同士を見つけられた感じがして、タオリンとしても、視聴者としてもすごく嬉しかったですね。
知念 僕も大好きです、あのシーン!
――最後に二度目、三度目の観賞で注目してほしいシーンを教えてください。
中島 タオリンの表情には注目してほしいです。ショウマと初めて会ったときはそこまで笑顔じゃないんですけど、一緒にお菓子の家を作るくらいからドンドン笑顔になっていくんです。杉原(輝昭)監督と相談しながら演じていたので、二人の関係性が作られた瞬間がどのシーンなのか、考察しながら観ていただきたいですね。
知念 今回の映画は『仮面ライダーガヴ』の世界観の設定について、さまざまな情報が序盤から散りばめられているんです。なんでショウマとタオリンが引き合ったのかとか、二度三度観て考察してもらいたいです。あとは澤本夏輝さん(謎の青年役)のお芝居!
中島 たしかにね! 冒頭で消えちゃうから。
知念 そうなんですよ。最初に観たときは「えっ、消えちゃった!?」と驚くと思うんですけど、最後までしっかりと見ていただきたいです。
映画「ガヴ・ゴジュウジャー」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
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