5月にS&P500指数は6.15%上昇し、11セクターのうち10セクターが上昇、347銘柄が値上がりし、155銘柄が値下がりしました。パフォーマンスが最高となったのは情報技術で、5月は反発に転じて10.79%上昇しましたが、年初来の騰落率は依然として1.85%のマイナスとなっています。パフォーマンスが最低だったのはヘルスケアで5.72%下落、年初来でも3.82%下落しています。年初来で見ると、S&P500指数は0.51%の上昇で7セクターがプラス圏となり、値上がり銘柄数が256銘柄、値下がり銘柄数は247銘柄となりました。セクター別では、年初来パフォーマンスが最高となったのは資本財サービスで8.22%上昇、エネルギーが5.42%下落して最低となっています。

 マグニフィセント・セブン 銘柄が相場上昇の先導役に復帰し、5月の指数のリターンに占めるこれら7銘柄の割合は57%となりました。S&P500指数の5月のトータルリターンはプラス6.29%でしたが、マグニフィセント・セブン銘柄を除くとプラス2.72%でした。なお、指数の年初来のトータルリターンはプラス1.06%で、マグニフィセント・セブン銘柄を除くとプラス2.28%でした。

 6月も関税問題(とそれに関連する司法判断)が引き続き重大な懸念材料となることが予想されますが、議会は大型の税制・歳出法案の可決を目指しています。主要な経済指標が相場の方向性を決定付けるのに一役買うことになりそうです。6月6日発表の雇用統計(ADP全米雇用統計の発表は4日)、11日の消費者物価指数(CPI)、翌12日の生産者物価指数(PPI)、さらに17-18日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC、政策金利は据え置かれる見通し)が注目材料です。

●インデックスの動き

 ○「真実よりも奇妙」、「信じ難い」、あるいは「重大ニュースが相次いだ地獄のような月」など、どのように表現するにせよ、トランプ政権が打ち出した各種政策とそれらを材料とした取引の結果、5月にS&P500指数は6.15%上昇しました(配当込みのトータルリターンは6.29%)。これを年率換算すると105%(同プラス108%)となり、プロのセラピー料金(と酒場の飲み代)を支払ってもまだお釣りがくるようなリターンが1ヵ月でもたらされたということです。結局のところ、損失ではなく利益に文句を言えるのは良いことです。とはいえ、長期的にどうなるかはまだ分からず、先行きはあまり良さそうには見えません。もっとも「影にさえ、それはわかりません」。

  ⇒5月にS&P500指数は現時点では非常に満足できる(とはいえ悪化している)6.15%の上昇(配当込みのトータルリターンはプラス6.29%)を記録しました。市場のボラティリティや出来高を見ると、低下したとはいえ、歴史的な高水準を維持しています。S&P500指数は4月に0.76%下落(同マイナス0.68%)、3月は全面安となり5.75%下落(同マイナス5.63%)、2月は1.42%下落(同マイナス1.30%)、1月は2.70%上昇(同プラス2.78%)となりました。

  ⇒年初来では0.51%上昇(同プラス1.06%)となりました。

  ⇒2025年5月末までの1年間では12.02%上昇(同プラス13.52%)となりました。

   →2024年通年では23.31%上昇(同プラス25.02%)、2023年は24.23%上昇(同プラス26.29%)、2022年は19.44%下落(同マイナス18.11%)でした。

  ⇒5月は値上がり銘柄数が増加して値下がり銘柄数を上回り、347銘柄が値上がりし、155銘柄が値下がりしました(4月は168銘柄が値上がりし、335銘柄が値下がり、3月は152銘柄が値上がりし、349銘柄が値下がり、2月は248銘柄が値上がり、255銘柄が値下がりしました。2024年通年では332銘柄が値上がりし、169銘柄が値下がりしました)。