「PassMark PerformanceTest」などのベンチマークソフトウェアを開発するPassMarkが、世界中のWindows PCから得られたCPUのベンチマークスコアの平均値を算出しました。これによると、2025年は計測開始以来初めて「CPUの平均スコアが前年を下回った年」になったとのことです。

PassMark CPU Benchmarks - Year on Year Performance

https://www.cpubenchmark.net/year-on-year.html

PassMark sees the first yearly drop in average CPU performance in its 20 years of benchmark results | Tom's Hardware

https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/passmark-sees-the-first-yearly-drop-in-average-cpu-performance-in-its-20-years-of-benchmark-results

PassMarkは2週間ごとに全世界のWindows PCの平均ベンチマークスコアを更新しています。新たに2025年の平均値が算出されたため、この年の特異な点が浮かび上がりました。

CPUのベンチマークスコアでは、計測が始まった2004年以来、一貫して前年比でスコアが向上し続けています。ところが2025年にはスコアが前年を下回り、デスクトップ向けCPUで前年比0.5%減、ラップトップ向けCPUで前年比3.4%減という結果が示されたとのことです。



PassMarkは、「予想外です。なぜかはわかりませんが、人々がより安いハードウェアや低消費電力のモデルを買っているのでしょうか?」と指摘しました。





今回の平均値は2025年2月10日に更新されたもので、サンプル数は前年までと比較してまだ多くありません。

例えばデスクトップ向けCPUでは、2024年のサンプル数は18万6053件、平均スコアは2万6436で、2025年のサンプル数は4万7810件、平均スコアは2万6311です。ラップトップ向けCPUだと、2024年のサンプル数は10万1316件、平均スコアは1万4632で、2025年のサンプル数は2万5541件、平均スコアは1万4130となっています。

CPUモデル別のランキングは以下の通りで、デスクトップ向けCPUでは2023年以降3年連続でスコアは頭打ちになっている模様。



なお、3年連続で首位を維持しているのは96コア192スレッドの超ハイエンドCPU「Ryzen Threadripper PRO 7995WX」です。価格はAmazon.co.jpのマーケットプレイスでは189万9999円、価格.comでの記事掲載時点の最安値は186万4939円でした。



ラップトップ向けCPUでは、2023年から2024年にかけてAMDの「Ryzen 9 7945HX3D」が1位となりましたが、2025年にはIntelの「Core Ultra 9 Processor 275HX」が首位の座を奪っています。



テクノロジー系メディアのTom's Hardwareは、「非常に不可解なのは、AMD、Intel、そしてQualcommまでもが、性能が以前より向上しているはずのデスクトップとラップトップのCPUをリリースしたばかりだということです。X3Dチップを除くAMD Ryzen 9000シリーズとIntel Arrow Lake Core Ultra 200Sプロセッサーが多くのマニアにとって期待外れだったのは事実ですが、これらは少なくとも、特に生産性アプリケーションにおいて、そこそこの性能向上をもたらすはずでした」と記しました。