外出や新しい人との出会いが増えて、自分の服装がとくに気になる春。季節の変わり目で「着る服がない!」と迷うことも。そこで、「きれいめな服」「軽めのアウター」「アクセサリー使い」について、今すぐ実践できるアドバイスを紹介。新著『この服、まだ着られます』が話題の人気のスタイリスト・山本あきこさんが教えてくれました。

フォーマルまで行かない「きれいめ服」ってどんな服?

よく聞く「きれいめ服」ですが、きちんとしすぎても浮いてしまうし、かといって普段のカジュアルな格好で行くわけにも行かないので、さじ加減が難しいですよね。ただ、自分の中にルールを持っておけば、きれいめ服選びは意外と簡単です。

【画像】トレンチとパーカの正解コーデ

●NOT全身買い!「きちんとアイテム」は1点でOK

ほどほどのきちんと感が求められるシーンなら、「きちんとアイテム」は1点入っていればOK。そしてその「1点」は基本的に上半身のアイテム。なぜなら、そこがいちばん目につくからです。

具体的なアイテムでいいますと、まず間違いないのは「ジャケット」。ジャケットさえ着ていれば、たとえボトムがデニムでも、それなりの「きれいめ服」と見なされるものです。もちろんシャツは間違いではありませんが、かなり「かっちり」見えてしまうので、お仕事っぽい雰囲気に見えてしまうかもしれません。

あるいは、1枚着るだけで雰囲気が完成する「ワンピース」も、「きれいめ服」として優秀です。中でもシフォンやサテンのように、落ち感や柔らかさ、透け感などがある素材のものだと大人っぽくエレガントな雰囲気に見せてくれます。

●40代50代の「きれいめ服」正解コーデ

イラスト左は、ジャケットを使ったスタイル。パンツとジャケットはセットアップでなくてOKです。インナーにタートルを入れることで、かっちりしすぎない柔かさを出しています。無地同士の組み合わせには、スカーフをプラスするのもおすすめ! 顔まわりに取り入れるのが苦手な方は、バッグに結んでもすてきです。

イラスト右は、ワンピースを使ったスタイル。落ち感のあるワンピースで上品に。

かぶりがちな「軽めアウター」をあか抜けて着るには?

冬物のコートはそろそろ卒業。そんなとき活躍するのが薄い素材の「軽アウター」です。大人は流行りものよりはベーシックで長く使えるものを…という基準で選ぶと、トレンチコートやマウンテンパーカのようなアイテムはどうしてもかぶってしまうんですよね。そこで、少しでもおしゃれに着こなすコツをお伝えします。

●トレンチは下重心、マウンテンパーカはきれいめに

まずはトレンチコートについて。今から買う、という方は選び方が大切。「長め丈」か「短め丈」(お尻が隠れる丈まで)、どちらかに振りきると今どき感がアップします。いちばん難しいのは、「膝丈前後」の中途半端な長さのもの。

「でも、手もちはその長さです(泣)」という方も、着こなしを気をつければ大丈夫! どうするかというと、「とにかく下の方にボリュームを持たせる」こと。スカートをくるぶし丈にする、また、スキニーパンツではなく太めのパンツを選ぶ、などの方法で重心が低くなるようにスタイリングすれば、流行りのバランスになります。

また、マウンテンパーカはアイテム自体がカジュアルなので、大人が街中で着る場合は「いかにキレイに、スマートに着るか」がおしゃれ見えのコツ。
まずマウンテンパーカ自体、「黒」か「ネイビーなどの濃い色」を選ぶこと。さらにコーディネートは色数を2色くらいに絞るか、ワントーンで着こなすことで、40代にふさわしい品のよさが演出できます。
いちばん手取り早いのは「スカートを合わせること」。それだけでアウトドア感が薄れますし、大人にふさわしい女性らしさが演出できます。

●トレンチコートとマウンテンパーカの正解コーデ

左は、「バランス重め」にスタイリングしたトレンチコートの例。コート自体長め、さらにパンツも太めのものを選んでカッコよく着こなしています。さらに、大ぶりなネックレスをプラスすると40代50代にふさわしい上品さも出せるのでおすすめです。

右は、マウンテンパーカにロングスカートを合わせ、キレイめに着こなしました。マウンテンパーカ以外はキレイめアイテムを合わせているのがポイントです。足元もヒールのあるブーツで都会的な着こなしに。

きちんとした日にアクセサリーを使いたいけれど…

アクセサリーは、「冬物を着るのは飽きたけど、春物を着るにはまだ早い」時季の気分転換に役立ちますし、定番のニットやシャツに加えるだけで、ちょっとした「お出かけ感」を演出できるお助けアイテムでもあります。でも、「うまく使う」には少しコツがありますので、今回はそこを深堀りしていきます。

●「ブローチ」と「ロングネックレス」で上品に

アクセサリートレンドで言えば、最近「ブローチ」人気が復活しています。大きめなものから小さめのものまでいろいろありますが、「上品に見せたいとき=小さめ」、「少しカジュアルに見せたいとき=大きめ」と覚えると簡単!

取り入れ方は、ニットにプラスすること。位置はデコルテあたりにしましょう。バストのカーブ部分にかかっていたり、あまり下の方につけるとバランスが悪く見えてしまったりするので、必ず鏡を見て位置を調整してくださいね。ブローチの大きさにもよりますが、アクセサリーとしてブローチを活かそうと思う場合は、あまり大ぶりなネックレスなどをつけない方がいいですね。

また、定番のロングネックレスをするなら、「重ね着」をしたシャツの上からするのが新鮮! たとえばシャツにタートルを重ねて、さらにその上にネックレスをする、という着こなしです。こうすることで、ネックレスだけが浮かない、「技ありのおしゃれコーディネート」に見せられるんです。ネックレスはボールチェーンでもパールでもOK! かなり華やかな雰囲気になります。

●今っぽいアクセサリー使いの正解コーデ

今どきのアクセサリー使い、おすすめスタイルはこちら! 左はシンプルなニットに大ぶりのイニシャルブローチをつけた例。ニットとパンツのシンプルなスタイルでも、垢抜けて見えます。イラストはタートルですが、クルーネックにシャツを重ねたスタイルにプラスしてもいいと思います。

右は、ネックレスをつけるなら、の例。シャツの中にタートルを重ね着するスタイルは、簡単な上、春先にもおすすめです。