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オーテック乗り集合 申し込みは377台に

3連休の初日で朝から好天となった10月7日に、神奈川県にある大磯ロングビーチの駐車場にて「AOG湘南里帰りミーティング」が開催された。

【画像】水没しても大切にしたオーテック ザガート ステルビオ【イベント会場から】 全61枚

「AOG」とはオーテック・オーナーズ・グループのことで、文字通り日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC=2022年4月にオーテックジャパンとニッサン・モータースポーツ・インターナショナルが統合されて発足)のクルマを愛用しているユーザーに対してNMCが感謝の意を込めて開催しているビッグイベントだ。


メーカー主催となる本ミーティングは、16回目の開催。オーテックジャパンとNISMOが統合し「NMC」になっても続けられている。    高桑秀典

2004年に開催されたプレイベント的な催しまでをカウントすると今回で16回目で、コロナ禍の影響で2020年と2021年の2回は実施せず、昨年3年ぶりに再開(社名変更後の初開催)。今年はコロナ前を上回る規模での開催となった。

単一車種ユーザーのオーナーミーティングとは異なり、NMCというメーカーが主催するイベントなので参加人数が多く、今年は743名、377台という申込受理数での開催に。参考までに記しておくと、ノートの73台が最多勢力で、マーチの63台、セレナの59台がそれに続く。S15型シルビアのオープンモデルで、電動式メタルルーフを採用していたレア車のヴァリエッタまで複数集まっていたのが印象的だった。

常連の参加者が多いのかと思ったら、毎回3割が“初参加”とのことなので、着実にNMCのクルマを愛用しているオーナーが増えているのだ。

車種ごとに駐車するシステムなので、同じクルマに乗るユーザー同士が気軽に交流できる点も、毎回AOG湘南里帰りミーティングが盛況である理由の1つなのだといえるだろう。

里帰りに、未来の人材もやってくる?

参加人数が多いこともあり、今回は80名の社員が運営スタッフとして参加者たちをサポート。会場のあちらこちらでユーザーとのつながりを深めた。

オーテックはユーザーとのこういった場でのつながりからも、真に求められているモノに対する理解を深め、ニーズにマッチした製品を提供しているのだ。


この夏、「高性能セダンの世界にまさかの新モデル」と話題になったスカイラインNISMOも展示。    高桑秀典

開会式でNMCの代表取締役社長兼最高経営責任者である片桐隆夫氏が「子どもの頃、親と一緒にAOG湘南里帰りミーティングを楽しんでいた女性が、会社とユーザーとの距離が近い、ということで今年の新入社員として入ってきてくれました」と話していたが、そういうエピソードを披露できるほど“メーカー主催オーナーミーティングの先駆け的イベント”を長く続けてきており、なおかつユーザーフレンドリーなのだ。

メーカー主催のオーナーミーティングだが、AOG湘南里帰りミーティングはユーザーが主役の大規模なオフ会のような雰囲気になっている点が特徴で、展示物をただ単に見るのではなく、愛車で参加したすべてのNMCユーザーが主人公になれるコンテンツがたくさん用意されている。

車両展示から紹介すると、最新のオーテックブランド車、ニスモロードカー、車中泊仕様車、商用特装車、福祉車両、幼児通園車、海外向けのパトロール NISMOおよびパスファインダー Rock CREEK、オーナーから寄贈されたオーテック ザガート ステルビオという充実の内容だった。

片桐氏によるとNMCが総力を結集して製作したクルマの第一弾がスカイライン NISMOとのことで、会社的に気合いが入っているこちらはJGTC GT500用レーシングエンジンの真横で2台が披露された。

被災を生き抜いた「ステルビオ」

ステルビオは宮城県のオーナーから寄贈されたクルマで、1991年に新車で購入し、親子2代にわたって大切にしていたものの、2011年に発生した東日本大震災による津波で被災。

窓のラインまで水没してしまい、それ以後、乗れなくなってしまったが手放すことなく各部のクリーニングを行いながら維持し続け、今回「たとえこの姿で保管されなかったとしても、少しでもいいので使える部品を活用していただければクルマにとっても幸せだと思うので、ぜひ引き取っていただきたい」と寄贈してくれたそうだ。


東日本大震災で水没してしまった「オーテック ザガート ステルビオ」の姿。きれいになったインテリアまで撮影することができた。    高桑秀典

ブース関連では、オーテック&ニスモ両ブランドのグッズ販売、メダル&レザー刻印などのモノづくり体験、ファミリーで楽しめる縁日ブース、カルチャーコーナー、MOTUL AUTECH GT-Rの運転席に乗車できるキッズライド、協賛企業ブース、ケータリングエリアが展開された。

「遠来賞」と「過走大賞」に拍手!

ステージ関連のコンテンツも充実しており、SUPER GT GT500クラスに参戦している23号車 MOTUL AUTECH Zの松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手および2023 AUTECHレースクイーンの高岡みほさんが登壇。

ゲストとしてトークショーやフォトセッションを行いつつ、12月に開催されるニスモフェスティバル2023のチケットが景品となったじゃんけん大会でも参加者たちを楽しませた。


オーテック乗りの愛を感じる「遠来賞」と「過走大賞」の表彰も。次生選手とクインタレッリ選手もにっこり。    高桑秀典

最北/最南から来場した参加者を表彰する「遠来賞」と走行距離最長車を表彰する「過走大賞」の表彰もあり、遠来賞は北海道(!)から参加のエクストレイル AUTECH、鹿児島(!!)から参加のシルビア AUTECHバージョンが選ばれた。

鹿児島から自走で片道1300kmを走ってきたそうで、イベントが開催される2日前の夕方に出発したとのことだった。

また、過走大賞は55万km走行のセドリック ブロアム ロング VIPが選ばれた。

閉会式/集合写真撮影後に退場開始となったが、出口の左右に社員がずらりと並び、参加者たちを見送った。AOG湘南里帰りミーティングは、来年も数多くの参加者を集め、盛大に開催されることになるはずだ。