Amazonプライム・ビデオで「セリフだけを聴きやすくする機能」が実装される

Amazonが、映像ストリーミングサービスのAmazonプライム・ビデオに「Dialogue Boost」という新機能を導入したと発表しました。Dialogue Bostによって、Amazonプライム・ビデオでストリーミングされている一部の映像で、AIを用いてセリフの音声を他の音よりも大きくすることが可能になります。
Prime Video debuts Dialogue Boost for an easier hearing experience

Amazon introduces new feature to make dialogue in its TV shows intelligible | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2023/04/amazon-introduces-new-feature-to-make-dialogue-in-its-tv-shows-intelligible/

Amazonによると、記事作成時点でDialogue BoostはAmazon独自のコンテンツである「Amazon Originals」に対応しているとのこと。Dialogue Boostを使用すると、BGMや効果音と比べてセリフの音量を大きくすることができ、より快適でアクセスしやすい視聴体験が可能になるそうです。
Dialogue Boostは、コンテンツの音声をAIで分析することで、特に会話が聞き取りにくいポイントを特定し、セリフ部分の音声を分離してよりはっきりと聞き取りやすくするとのこと。Amazonは「このAIベースのアプローチはホームシアターで全体的に音声を大きくするのとは異なり、会話部分に的を絞って音声を強調します」と述べており、自宅だけではなくモバイル環境でもDialogue Boostを体験できるとしています。
Amazonは「Dialogue Boostは聴覚に障害のあるお客様のニーズを念頭に置いて構築されていますが、誰もが個人的なリスニングの好みに合わせて機能を使用できます」と述べており、IT系ニュースサイトのArs Technicaは「Dialogue Boostは視聴者の間で広まっている苦情にも対応しています」と指摘しています。

Ars Technicaによると、2022年にアメリカ人1260人を対象に行われた調査で、50%が「字幕付きコンテンツを視聴している」と答えており、その多くが「音声がごちゃごちゃして、映画やテレビ番組のセリフを以前よりも理解することが難しくなってきた」と答えたとのこと。Dialogue Boostは聴力に障害がある人だけではなく、セリフが聞き取りづらくなっている傾向にも対応したものだと、Ars Technicaは考察しました。
なお、Amazonは今後Dialogue Boostに対応したコンテンツを増やしていくと述べています。
