鴻海創業の郭氏「自身なら米中の駒から脱却可能」総統選向け意欲 台湾

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(台北中央社)鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は18日、台北市内のホテルで訪日の成果を報告し、来年1月の総統選に向けた意欲を語った。最大野党・国民党の公認候補を目指す郭氏。自身なら米国か中国のどちらかの駒になるという立場から台湾を脱却させられるとアピールした。

2020年の前回選挙では国民党の党内予備選に敗れ離党。今月5日、訪米を終えた後に総統選への出馬を表明した。12〜14日には日本を訪れ、自民党の麻生太郎副総裁ら政界や経済界の要人と面会を重ねた。

郭氏は、米中間で選択するしかないというのは錯覚だとし、台湾の良さを生かして独自の道を切り開けると主張。安全と尊厳は相反しないとし、経済こそが尊厳の基礎になると語った上で、経済発展の足かせとなっている政治を正しい方向に導けば台湾は新たな「テクノロジー島」として発展できるとの考えを示した。

また、与党・民進党は両岸(台湾と中国)関係において無力だと指摘。世論調査で自身の支持率が高まっているとし、国民党の朱立倫(しゅりつりん)党主席(党首)は世間から最も支持が得られる人物を公認候補として決めるはずだと訴え、今後30日間で支持固めに注力する姿勢を見せた。

国民党は来年の選挙に向けては予備選は実施せずに公認候補を指名する方針で、侯友宜(こうゆうぎ)新北市長が有力視されている。

一方、民進党は12日、頼清徳(らいせいとく)副総統を公認候補に正式決定した。第2野党の民衆党からは、柯文哲(かぶんてつ)前台北市長が立候補する見通し。

(劉冠廷/編集:楊千慧)