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遠隔地のビジネス用途に EVの代替として試験運用

水素で動くトヨタ・ハイラックスの試作車が、英国政府によるゼロ・エミッション車プロジェクトの一環として製造される予定だ。

【画像】水素で動くトヨタ・ハイラックス【試作車と標準モデルを写真で見る】 全24枚

ハイラックスは通常、2.4Lのディーゼルエンジンを搭載する人気のピックアップトラックだが、今回は実験的にトヨタ・ミライと同じ水素燃料電池システムを導入する。試作車は、EV(電気自動車)の充電が困難な遠隔地での商用運用が可能かどうかテストされる。


水素燃料電池を搭載したトヨタ・ハイラックスの試作車    トヨタ

現在トヨタ・カローラを生産している英バーナストンの自動車工場で2023年内に製造され、その後テスト走行を経て、少量生産が開始される予定。

トヨタの英国部門は次のようにコメントしている。

「このプロジェクトは、多くの業界団体にとって鍵となる車両セグメントにおいて、トヨタの燃料電池技術のさらなる応用を調査するものであり、脱炭素化に向けた同分野の動きを支援するものです」

トヨタ・モーター・マヌファクチャリングUK(TMUK)は、英国の技術開発企業であるリカルド、ETL、D2H、保険会社のサッチャム・リサーチとともに、同プロジェクトを主導する。また、トヨタの欧州研究開発チームもサポートに入るという。

プロジェクトは英国のAPC(先進推進技術センター)を通じて英国政府から資金提供を受け、総額1130万ポンド(約18億5000万円)を基に、今後10年間に国内で250人以上の雇用を支援する予定である。

トヨタ・モーター・ヨーロッパの社長兼CEOであるマット・ハリソンは、「この資金提供は、ゼロ・エミッションのソリューションを開発する非常に大きなチャンスとなります」と述べている。

英国のビジネス・エネルギー・産業戦略相であるグラント・シャップスは声明で、次のように述べている。

「我が国の自動車産業は世界的なリーダーであり、エセックス、サマセット、グラスゴーのいずれにおいても雇用を創出しています。新しい技術から可能性を見出すことは、将来の成功の鍵となる部分であり、同時に道路交通をよりクリーンで環境に優しく、より安価にすることにもつながります」

「今回の数百万ポンドの支援は、政府が産業界と手を携えて作り上げたもので、企業は今後数十年にわたり、世界的な競争の最先端でこれらのイノベーションを開拓する先駆者となるでしょう」