記者会見に臨むエスパー前米国防長官=19日、台北市

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(台北中央社)ペロシ米下院議長の訪台予定にバイデン大統領が否定的な見解を示したことについて、トランプ前政権で国防長官を務めたエスパー氏は21日、「米国の政府高官の外遊スケジュールについて中国の指図を受けるべきではない」との考えを示した。

18日から台湾を訪れていたエスパー氏は滞在最終日となった21日、外交部(外務省)で記者団の取材に応じた。

ペロシ氏は今年4月、訪台を予定していたが新型コロナウイルスに感染し延期となった。来月に改めて訪台する計画があると報じられ、中国はこれに反発している。

バイデン氏は20日、中国の習近平国家主席と10日以内に会談する見通しを明らかにした。一方で、ペロシ氏の訪台については「今は良い考えではないと軍は考えている」と報道陣に話した。ペロシ氏の訪台によって緊張を高める恐れがあると米側が懸念した可能性が指摘されている。

エスパー氏は、米国の政治家の訪台は非常に重要なことだとし、台湾の政治指導者と会うチャンスができ、台湾の観点も知ることができるとの見解を示した。

また、エスパー氏は米国の「一つの中国」政策の見直しを訴えており、「下院議長の訪台で中国を刺激するのではないかと懸念することこそ、政策の見直しの必要性を示している」と語った。

外交部は21日、バイデン氏のペロシ氏の訪台に関する発言や習氏との会談については把握しているとし、米側との意思疎通を続け、動向を注視するとの姿勢を示した。

(黄雅詩/編集:楊千慧)