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「カレー好き 芸能人」で検索するととんでもない数の方々がヒットしますが、中でもロックバンド・ウルフルズのトータス松本さんは頭ひとつ抜けたプロレベルの腕前を持っているそうです。

 それもそのはず、ウルフルズはもともと大阪にある「カンテ・グランデ」というインド喫茶のバイト仲間で結成されたバンドで、トータス松本さんは同店でカレーを調理していた経験があるからなのだそうです。

 ウルフルズがヒットした後も、趣味でカレーを作り続けることは多かったそうで、近年はインスタグラムなどでも自身のカレーをたびたび紹介されていました。

トータス松本さんのインスタグラムより

 そんな背景もあってか、トータス松本さんがDJを務めるFM COCOLOのラジオ番組『Got You OSAKA(毎週日曜14~16時生放送)』宛に、カレーの名門メーカー・ベル食品工業の社員さんが「うちでトータス松本さんのカレーを作らせて欲しい」とメール。すると、その内容が番組内で取り上げられることとなり、トータス松本さん監修のカレー「ガッチューカレー」が考案され、ついに同社からレトルトカレーとして発売されることになったのだそうです。

 発売後、同番組内では「ガッチューカレー」のトッピングやアレンジメニューがリスナーより続々と提案されるほか、SNSなどでももちろん好評価。おおいに話題になっているようです。

 今回は、この何かと話題のトータス松本さん監修の「ガッチューカレー」を取り寄せ試食・アレンジなどをレビュー。さらにベル食品工業の担当者の方にも話を聞きました。

トータス松本さん出身の兵庫・黒田庄町の和牛を採用!

「ガッチューカレー」のパッケージ

「ガッチューカレー」のパッケージはミントグリーンの地に、トータス松本さん直筆のイラストがあしらわれたもの。裏面を見ると「電子レンジ」のイラストにはバツがつけられており、必ず「湯煎で温める」よう促しています。

「ガッチューカレー」の裏面。電子レンジ調理不可なのだそう

 また、原材料に「牛ひき肉(兵庫県産)」とありますが、これはトータス松本さんのこだわりから、自身の出身地の名産「黒田庄和牛」のひき肉を採用しているそうです。牛肉をメインとした素材だからでしょうか、いわゆるアジアンなカレーではなく、ホテルタイプの欧風カレーに仕上げたとのことです。

袋の封を切らずに、沸騰したお湯で5分程度温めます。封を切ると、スパイスと甘味を感じる複雑な香りが!

ご飯に盛り付けたところ

 さっそくご飯に盛り付けましたが、まず嬉しいのがルーの量。通常のレトルトカレーはおおむね150~200gの間で販売されていますが、「ガッチューカレー」は多めの200g。お皿にたっぷりカレーが乗ります。

 香りはスパイスと甘味が複雑に入り混じるもので、「ガッチューカレー」特有の豊かな印象を与えます。たまらず一口食べてみましたが、まず最初に感じるのが強い甘味。そして後からガツっとくるのがスパイシーな黒胡椒の香りと辛さ。この甘さと辛さの間で、どことなく洒落ているような、品の良いコクも感じます。

 このバランス、妙にクセになるもので後を引くような旨さなのですが、さらに不思議なのが、後味です。レトルトカレーの大半は、特有の強い後味が残るものですが、「ガッチューカレー」のそれは何故だか妙にスッキリ。全然もたれることがないです。このため、仮に朝イチからでもスキッといただけそうだと思いました。

 これらを持って考えると、仮にトータス松本さんの冠がなかったとしても、相当な評価を得るであろうカレーだと思いました。

「ガッチューカレー」は、トッピングやアレンジも無限大!

「チーズをカレーオン」のチーズ乗せ

「ガッチューカレー」はそのままでもご飯がどんどん進むのですが、前述のラジオ番組内で盛り上がったというトッピングはもちろん、さらなるアレンジもしてみました。

 まずはパッケージにも書かれている「チーズ乗せ」。番組内ではトータス松本さんが「チーズをカレーオン」とよく言うそうですが、チーズを載せることで「ガッチューカレー」の辛味のパンチがまろやかになると同時に、どこかカジュアルな口当たりにもなりました。

定番トッピングの玉子や野菜の素揚げももちろん合います

 そして、カレーのトッピングとしては定番の玉子や、素揚げした野菜なども乗せてみました。「ガッチューカレー」の旨さはこういった定番トッピングももちろん合います。

「ガッチューカレー」を使ったカレー炒飯

 さらに筆者は「ガッチューカレー」をカレー炒飯とカレーラーメンにも転じてみました。

 カレー炒飯は「ガッチューカレー」を大さじ1.5、塩・胡椒適量を、ジャスミンライスと炒めるだけ。「ガッチューカレー」はアジアンなカレーではないものの、薬味が欲しかったので、パクチーラオ(ラオスのパクチー)をカレーオンしてみました。すると、これが絶品! たった大さじ1.5でも、「ガッチューカレー」の甘味と辛味は炒飯の味に反映され、奥深い味わいになりました。

「ガッチューカレー」を使ったカレーラーメン

 また、カレーラーメンのほうは、「ガッチューカレー」を大さじ5、ラーメンスープの素、たまたま手元にあった魚介アラのスープで割りました。さらに普通のパクチー、ネギ、ナルトを乗せてみましたが、これもまた美味! カレー炒飯よりも「ガッチューカレー」の風合いが反映され、麺にカレーが絡まるのもまた新鮮でした。

スパイスカレーやスタンダードな欧風カレーなどの試作を経て完成!

 ハイクオリティの味である一方、アレンジの幅も広く様々な料理にも転じられる「ガッチューカレー」ですが、最後にベル食品工業の担当者の方に話を聞いてみました。

「トータス松本さん、ラジオ番組『Got You OSAKA』のスタッフの方々と何度もやりとりを重ねさせていただき実現したのが『ガッチューカレー』です。スパイスカレーやスタンダードな欧風カレーなど様々なサンプルを提案し、その都度スパイスのバランスを考え、いくつもの試作を作りました。

 結果的に、黒田庄和牛の旨みが引き立つよう国産のソテーした玉葱に香味野菜、スパイス、リンゴピューレ、バナナピューレ、チャツネなどを加えたもので完成しました。フルーティーな甘みの後に、スパイシーな辛味がくる味わいです。幅広い層の方から手にとっていただきやすいホテルタイプの欧風カレーです。ぜひご賞味いただければ幸いです」(担当者)

「ガッチューカレー」は限定販売とのことですが、2食入り2300円、6食入り6555円(いずれも税・送料込み)。ベル食品工業の通販サイトから買うことができます。カレーファンの方なら絶対納得、そうでない方も後を引くことウケアイのこの味、ぜひ一度ご賞味ください!

(撮影・文◎松田義人)

●DATA

ガッチューカレー

https://shop.bellsyokuhin.co.jp/acresult.php?type=102