新しいiPhone 13シリーズに合わせ、ドコモとauは購入プログラムをリニューアル

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 KDDIは、2020年2月にauスマートフォン向けに導入した残価設定型の購入プログラム「かえトクプログラム」を、新しい機種への買い替えなしに端末返却のみで特典が利用できる「スマホトクするプログラム」にリニューアル。またNTTドコモは、残価設定型24回の分割払いを条件とした「いつでもカエドキプログラム」をiPhone 13シリーズの発売日の9月24日から提供を開始する。

 新しいiPhone 13シリーズは、国内ではソフトバンク、auKDDI)、ドコモ、そして楽天モバイルの4事業者が取り扱う。そこで、6.1インチのiPhone 13の128GBを例に、ソフトバンク・au(本記事)、ドコモ・楽天モバイル(別記事)の組み合わせで、主要4キャリアの購入プログラムの特徴を見ていこう。

●ソフトバンクの「トクするサポート+」は48回払い



 ソフトバンクのiPhone 13 128GBは通常11万5920円だが、48回分割払い・買い替え時の端末回収を条件とした購入プログラム「トクするサポート+」適用時は、最大24回分の支払いが不要となるため、実質5万7960円となる。48回払いなので毎月の支払額は抑えられ、シンプルなフローで分かりやすい。

 大手キャリアの購入プログラム(事前加入必須の下取りプログラム)に共通するデメリットとして、指定の回収・査定条件を満たす必要があり、回収する機種が破損などで査定条件を満たさない場合、機種の回収に加えて2万2000円(不課税)の支払いが必要。

au「スマホトクするプログラム」は24回払い 条件付きでさらにポイント還元



 auのiPhone 13 128GBは、機種変更・新規の場合、ソフトバンクよりわずかに安い11万5020円だが、12か月目以降の端末回収を条件としたスマホトクするプログラム適用時、最終回(24回目)の支払いが不要となるため、実質負担額は、MNPで4万100円、機種変更・新規で6万2100円となる。価格の差は、「au Online Shop お得割」として、通常価格からMNPで2万2000円、新規で1万1000円、割り引くためで、MNPだと割安だ。

 加えて、auブランドのクレジットカード「au PAY カード」による支払い限定で、1回〜23回の支払総額の最大5%相当を毎月Pontaポイントで還元する「スマホトクするボーナス」を用意し、このポイント還元分を加えると実質負担はもう少し下がる。

 SIMフリー版iPhone 13 128GBのAppleのオンラインショップ、主要家電量販店オンラインショップでの販売価格は9万8800円。機種変更で比較すると、実はソフトバンク、auの通常価格よりも1万円以上も安い。

 以前より多くの店舗・オンラインショップで端末単体で購入できるようになった今、ソフトバンクのトクするサポート+(ソフトバンク)、auのスマホトクするプログラムなどの購入プログラムの端末回収(下取り)やMNP限定割引キャンペーンを利用する予定がないなら、もともと支払総額の安いSIMフリー版がおすすめといえる。(BCN・嵯峨野 芙美)