中国のポータルサイト・網易に8日、中国で日本から毎年1億本ものボールペンを輸入しているとして、国産品より日本製のほうが愛される理由について考察する記事が掲載された。

 記事は、昨年中国のボールペン輸入量が最も多かったのは日本だったとし、年間1億本ものボールペンが日本から輸入され、中国国内で販売されていると紹介。学生を中心に日本製ボールペンの人気は高まるばかりで、ボールペン以外の日本製文具を日常的に使用する人も少なくないと伝えた。

 その上で、日本製ボールペンの持つ最大の強みがスムーズな書き味であるとし、画数の多い漢字を書く必要がある中国の学生にとって書き味はストレスの多寡を左右する大きな問題だと説明。紙にインクが滲んだり、ちょっと落としたからといってすぐにインクが出なくなってしまうことがないため、広く愛されるのだとしている。

 一方で中国産のボールペンは「半分くらい使ったら、理由もなくインクが出なくなる」と指摘。書き味についても、引っ掛かりを感じるほか、日本のペンでは見られないインクの溜まり、にじみが頻繁に発生する、中性ボールペンの耐水性が低く、ちょっと水滴がついただけでインクが流れてしまうといった問題を抱えていると紹介した。

 その上で、日本製のボールペンは、中国製に比べて価格が2〜3倍するものの、コストパフォーマンスは中国製より上で、使用感も良好、書いた文字に一層個人の風格が現れるとした。また、機能面だけでなくデザインの美しさ、キャラクターとのコラボレーション商品など個人の好みにマッチした多彩な商品ラインナップも、日本製品が愛される理由に含まれると説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)