中国で、地上100mに架けられた「一面ガラス床」の橋が突風により崩壊しました。崩壊時に観光客1名が枠組み部分に取り残されたことから、中国では「安全性に関する議論」が巻き起こっています。

新华社 | 突发!#高空玻璃栈道的玻璃掉了#!所幸无人伤亡

https://m.weibo.cn/status/4634238353151179

Tourist stranded on glass bridge triggers safety concerns across China, East Asia News & Top Stories - The Straits Times

https://www.straitstimes.com/asia/east-asia/tourist-stranded-on-glass-bridge-triggers-safety-concerns-across-china

China tourist left clinging to 100m-high bridge after glass panels smash | China | The Guardian

https://www.theguardian.com/world/2021/may/10/china-tourist-bridge-glass-panels-smash-longjing-city

Strong winds leave tourist stranded on damaged glass bridge in China | CNN Travel

https://edition.cnn.com/travel/article/tourist-stranded-glass-bridge-china/index.html

問題の橋は、吉林省・竜井市に位置する琵岩山文化観光風景区に架けられたガラス橋。このガラス橋の在りし日の外観が以下で、床一面がガラス製という構造。外枠部分はほんのわずかでした。

2021年5月7日12時45分頃、最大風速約42mという記録的な強風が問題のガラス橋を襲い、ガラス床を粉砕。観光客が外枠部分にしがみついた状態で取り残されました。事故時の写真を見ると、吹き飛んだガラス床や手すり部分にしがみつく男性(赤枠)、強風でひしゃげた手すりなどが目視できます。

強風により約30分間救助活動が妨げられましたが、消防士・警察・林業・観光関係者の共同作戦により男性は無傷で救助されました。しかし、男性は事故により心理的な衝撃を受けたため、カウンセリングの目的で病院に運ばれています。

地上から約300メートルの高さに架けられ完成当時「世界最大のガラス橋」だった張家界大峡谷玻璃橋を筆頭に、中国では近年観光目的としてガラス橋を建設する事例が増えており、2016年時点で中国国内には60本のガラス橋が存在しています。今回の一件を報じた記事は、中国で人気のSNS・微博(Weibo)上で400万回超も閲覧されており、「ガラス橋には行くべきではない」「このような橋はどのくらいの頻度でメンテナンスされているのだろうか?」といった、安全性にまつわる議論を呼んでいます。報道によると、一部の地方自治体はガラス橋に関する材料・場所・設計・悪天候や災害時の営業規定などの制限を設けているものの、全ての地方自治体がこうした制限を設けているわけではないようです。