「看護師500人派遣せよ」って正気の沙汰か・・・五輪無謀開催にアスリートからも疑問の声

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 夢舞台であるはずの五輪って、いつから「悪者」になってしまったのか−。

 報道のたびに胸を痛めるスポーツファンの方々も多いことでしょう。

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 4月26日、東京五輪・パラリンピック大会組織委の武藤事務総長が、大会中の医療スタッフとして組織委が日本看護協会に対し、看護師約500人の派遣を要請したことを明かしました。組織委は期間中、必要な医療従事者をのべ1万人と想定しています。

 スポーツ新聞のデスクは憤ります。

 「論ずるに値しないというのはこのことです。変異株による感染が広がり、死者数も増加傾向にある新型コロナの現状をどう捉えているのか、理解に苦しみます。現在、国のリーダーがなすべきことはいかに新型コロナを収束させ、一刻も早く平穏な日常生活を取り戻すことでしょう。五輪は人々が普通の暮らしをできるという前提で行うものです。逼迫した医療現場の実情を全く理解していない。国民感情との乖離も甚だしいです」

 世論調査では「五輪反対が7割」。今回の「看護師500人確保依頼」は国民の「反・五輪」感情をさらに高めることになるのは間違いありません。

 東京五輪に照準を絞ってきたある20代の男性アスリートは匿名を条件に、現在の心境をこう語ります。

 「オリンピックはスポーツ選手であるなら、誰もが夢見る最高のステージです。しかも今回は東京開催。お世話になった家族や恩師、スタッフみんなに恩返しがしたいと、出場を目指して頑張っています。今も開催を信じてしっかり準備するだけですが、心のどこかに『コロナの中で本当にやっていいんだろうか』という気持ちがあるのも事実です。私たちのわがままで国民の皆さんに負担を強いるのはつらいですから…」

 無謀な強行開催を巡って聞こえてくるのは、菅政権の「選挙の都合」と「カネの問題」ばかり。

 7月、ワクチンも行き渡らない中で、感染が再拡大する中、五輪のために医療現場から医師と看護師が消えていく…。

 本末転倒も甚だしいと言うしかないでしょう。

 これ以上、「五輪」「スポーツ」「アスリート」に負のイメージをもたらさないためにも、最善策は一つ。まずは収束に全力を尽くして、しかるべき時にまた、開催の可能性を探っていくことでしょう。

 苦渋の決断でしょうが、スポーツを愛する人々から反対意見が出るとは、到底思えません。