乳酸菌飲料「ヤクルト」を飲むシチュエーションを思い浮かべてほしい。

小さなボトル型のプラ容器の口に、アルミニウムのフタがついている。

みなさんは、フタを端から綺麗に剥がすだろうか。それともフタは外さずに、穴を開けて飲んでいるだろうか。

そんなフタの外し方について、Jタウンネットでは2020年5月12日〜11月24日にかけて、「あなたはヤクルトのフタに穴を開けて飲む?剥がして飲む?」をテーマにアンケートを実施した(総得票数は3113票)。

「剥がしたほうが衛生的」「爪で開けるけど」

調査をするにあたって、用意した選択肢は「開ける派」と「剥がす派」、「その他」の3つである。

全国の投票結果をまとめたものが、こちらの円グラフだ。



見ていただいているように、ヤクルトのフタを剥がして飲む人が全体の71.6%(2229票)を占めた。アルミのキャップを端から綺麗にとる人が、圧倒的に多いようだ。

「剥がす」派だという人の意見をツイッターなどで検索すると、次のような意見があった。

「残さず飲みたいし、剥がしたほうが衛生的だと思います」
「きれーに剥がせると気持ちいいから、剥がす派」
「ヤクルトの蓋を剥がす派!飲みやすいし、ゴミ捨てるときに分別しやすいから」
「綺麗に剥がす派です。破くと飲みにくいです。性格的なものだろうなと思います」

約7割の人がフタをとる...、その一方でフタに穴を開けて飲む人は、全体の24.3%(757票)という結果に。およそ4人に1人が爪や指でアルミを押し込んだり、歯や爪楊枝などを使ったりして、穴を開けるようだ。

ちなみに筆者も「開ける」派だ。爪楊枝で5〜6個ほどの「点」をつけ、液体をシャワー状にする。そのほうが、たくさん飲んだ気になるのである。


爪楊枝で穴を開ける。ひっくり返して、シャワーを浴びているような感覚を味わう(画像は編集部撮影、以下同)

そんな少数派からは、ツイッターに

「ヤクルトの フタをめくらず 穴あける」
「前歯二本でかじりつき、二つ穴をあける派です」
「え、ヤクルトって皆フタ剥がす派なの???穴開けるのが多いいと思ってた 歯じゃなくて爪で開けるけど」

といった声が上がっている。

質問は47都道府県の読者に投げかけたが45の地域でが「剥がす」派が優勢で、全国的に見ても、地域差があるというわけではないようだ。なお、「開ける」派が多かったのは青森県(穴を開ける派が50%、剥がす派が41.7%)と、佐賀県(穴を開ける派が66.7%、剥がす派が33.3%)のみだった。

ここで気になるのが、販売元の「ヤクルト」(東京都港区)の率直な感想である。

11月25日、Jタウンネットが今回のアンケート結果を報告すると、ヤクルトの広報室・担当者は

「メーカーといたしましては、フタをはがしてお飲みいただくことを想定しています」

と回答。ヤクルトのフタは、剥がすものらしい。推奨する開け方を聞いてみると、

「スカート状になっている縁の部分をすべて平らに開いてから、容器をしっかりと持って、つまみ部分をゆっくり引き上げていただく方法をお勧めしております。
指で穴をあける場合は、指先をアルミのフタで傷つけることがあり、また、何か尖ったもので穴を開ける場合は、開けたフタの穴で唇を傷つけることがあるため、お勧めいたしかねます」

とした。穴を開ける派の筆者も実際に、ヤクルトが推奨する開け方を試してみた。


フタの縁を平らにする。


上から見た図

写真のように、フタを全て平らにして、つまみを引っ張ってみると、なんて開けやすいことか。めちゃくちゃ綺麗に剥がせた。オススメである。


全て平らにすると、開けやすいわ...

今回の調査から、意外な豆知識が身に付いてしまった。皆さんもぜひ、お試しあれ(穴をあけるのも、楽しいんですけどね...)。