外交部の欧江安報道官

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(台北中央社)世界保健機関(WHO)総会が今月18日に開幕する。米国の上下両院外交委員会の幹部らは現地時間8日、WHOから排除されている台湾の参加を支持するよう呼び掛ける連名書簡を50カ国以上に送付した。

下院外交委が提供した資料によれば、対象国は日本や欧州連合(EU)、英国、ドイツ、スペイン、イタリア、韓国、シンガポールなど。書簡には、下院外交委員会のエリオット・エンゲル委員長(民主党)とマイケル・マッコール筆頭委員(共和党)、上院外交委員会のジム・リッシュ委員長(共和党)とロバート・メネンデス筆頭委員(民主党)がサインした。

文中では、米国やその他の国の仲間となって台湾を国際組織、特にWHOから排除する行為の終結を中国に求めると強調。新型コロナウイルスに苦しむ世界の境遇に鑑めば、国連加盟国が一斉に台湾WHO総会参加を支持することが正しい出発点だとの見解が示された。

台湾ではこれを受け、外交部(外務省)の欧江安報道官が9日、米議会がこのような書簡を各国に送ったのは初めてで、並外れた意義があると述べ、米国政府や議会、国民の協力に感謝した。

(徐薇テイ/編集:塚越西穂)