マスクを購入したのに、いつのまにかタオルに画像が差し替わっていた

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―[デジタル四方山話]―

 不要不急の外出を控えるように言われているので、自宅で過ごす人が増加。そのため、ネットショッピングの頻度も高くなっている人が多いのではないだろうか。トイレットペーパーやマスク、アルコール除菌液などが品薄で、どこかで買えないかと探していることだろう。保存食を中心とした食品類も大人気だ。

 しかし、ボーっとしているとトラブルに巻き込まれるので注意が必要だ。特に、新型コロナウィルス関連ではネット詐欺が多発している。筆者も普通にひっかかってしまったので、その事例も含めた手口をまとめて紹介しよう。

◆著者も騙されたAmazonでのマスク販売被害

 先日、Amazonでマスクを物色していたら、比較的普通の値段のマスクが見つかった。水洗い可能というので、さっそく購入。しばらく待っていたのだが、当日になっても届かない。現在は物流も混乱しているのだろうと、状況を確認しようとして驚いた。マスクの購入履歴がないのだ。そして、身に覚えのないタオルを購入したことになっている。

 しばらく、マスクがタオルに差し替えられたことに気がつかなかった。Amazonでそんなことが可能だとは思っていなかったためだ。台湾の業者だったのだが、その口コミコメントを見たら同様の被害に遭った人が多数いて判明した。

 さっそくAmazonに連絡し、返金してもらうことになったので実害はなかったのだが、マスクは結局手に入っていない。この数日間、マスクを購入する努力もしなかったので、残量が心許なくなってきた。マスクなどの健康関係のアイテムでネット詐欺を仕掛けるのだけは勘弁していただきたい。

 他にも、Amazonでは送料に関するトラブルも報告されている。マスクを格安で販売し、送料を1万円などに設定するのだ。この手口は即違法ではない。なにせ、きちんと販売ページに送料の件が明記されているためだ。もちろん、キャンセルも可能。しかし、戻ってくるのは格安の商品代金だけで、送料は戻ってこない。泣き寝入りは悔しいので、ネットショッピングする際は、送料もきちんと確認することをオススメする。

◆まだまだある新型コロナ関連詐欺の手口

 警察や厚生労働省などからは、新型コロナウィルスに関連する様々な詐欺事例が公開されている。例えば、マスクやアルコール消毒液を手頃な価格で販売するといって、フィッシング詐欺サイトに誘導する例。もちろん、個人情報やクレジットカード情報だけ盗まれ、商品が届くことはない。

「新型コロナウィルス対策で無料でマスクを送付する」というSMSがスマホに届くこともある。こちらも、記載されているURLに移動して住所などを入力するが、もちろんマスクが届くことはない。個人情報を盗むフィッシング詐欺だ。

 警察庁のサイトでは、「マスクの購入代金を支払うように」という架空請求詐欺の事例が紹介されている。この状況では「マスクが手に入るなら払ってしまう」という人も出てきそうで怖い。

 世の中が乱れると、投資詐欺も活発になる。最近は、新型コロナウィルス被害は実体経済にダメージを与えるので、ゴールドに投資するのがよいという迷惑メールが届くようになった。もちろん、ゴールド投資はいいのだが、きちんとした業者で取引しないと、ネット詐欺に遭ったり、高額な手数料を請求されるといった事態になりかねないので注意すること。

 経済的なダメージを負った企業や個人に対し、政府が保証するというニュースが日々流れている。現金に関する内容なので、当然ネット詐欺のターゲットにもなる。厚生労働省は、50万円の助成金を受けられると持ちかける詐欺事例を紹介している。リスクなしで現金がもらえるなら、とその気にさせ、個人情報を盗む詐欺行為だ。もし、騙されやすい人なら、申請手数料という名目でカネを取りにかかられることも考えられる。

 融資や助成金は銀行などのしかるべきところに、自分からアプローチすること。怪しいホームページやダイレクトメールにひっかからないように注意しよう。

―[デジタル四方山話]―

【柳谷智宣】
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2年前に海底熟成ウイスキーを扱う「トゥールビヨン」を立ち上げ、現在販売中