理由は「体力の限界」だけ?

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理由は「体力の限界」だけ?

 昭和の大横綱、千代の富士(1955〜2016)は引退発表で、「体力の限界」を理由の1つに挙げた。そして蛭子能収(72)も同じ理由を口にして、人気テレビ番組が最終回を迎える――。

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【写真】「蛭子さん」に健康不安説

 11月13日、「太川蛭子の旅バラ」(テレビ東京系列・水曜・19:54)が放送され、番組の最後に12月25日で終了することが発表された。

 スポニチアネックスが11月13日に報じた「『太川蛭子の旅バラ』次回12月25日で終了 蛭子能収の体力の限界『歩くのだけはね…』」によると、太川陽介(60)との間に、こんなやり取りがあったという。

《太川が理由として「この人(蛭子)のわがまま」と笑いながら語ると、蛭子も「歩くのだけはね、涙がポロポロ…」と、体力の限界であったことを明かした》

 テレビ番組の制作に携わる関係者は、「蛭子さんが体力の限界に達していたのは事実でしょう。でも、それ以前にテレ東さんの誤算が、番組終了の本当の原因だったと思います」と指摘する。

理由は「体力の限界」だけ?

「2007年から17年まで不定期に放送されていた『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は人気が高かったため、テレ東さんは19年4月から毎週木曜に『旅バラ』をスタートさせました。しかし、最初の頃から蛭子さんが体力的に辛そうだということは一目瞭然。徒歩での長距離移動に苦痛を感じているのは明白で、3泊4日というロケのスケジュールも厳しそうな様子でした」

 そこで番組は9月12日で一旦、終了を迎える。そして木曜から水曜に移動し、ルールの変更も行った。

「ロケを1泊2日と短縮し、1万円以内の運賃ならタクシーに乗ることも可能だとしました。これなら大丈夫だとテレ東さんは判断したのだと思いますが、これが第1の誤算でした。蛭子さんは周囲が考える以上に体力が落ちていたようなのです。そして、更に大きな第2の誤算は、蛭子さんが『基本的には仕事をしたくない人』であるにもかかわらず、それを忘れてしまっていたことです」(同・テレビ制作関係者)

 蛭子は仕事が好きなのではなく、“お金”が好きなのだ。しかも、使い道も決まっている。愛してやまない競艇につぎ込むため、テレビに出ているのだ。

「ですから蛭子さんにとって最高の仕事とは、スタジオで座ってコメントすると、周りからイジられて笑いを取る、というタイプの番組です。ロケはただでさえ大変なのに、2泊3日となると、かなりの重労働に感じておられたでしょう。蛭子さんはどんな番組でも愛着を持つ人ではありませんし、目一杯、頑張る方でもありません。『長時間労働なのに、ギャラはこれだけか』と次第にモチベーションが下がり、いい仕事ができなくなったのではないでしょうか」(同・テレビ制作関係者)

 関係者は「回を重ねるごとに、蛭子さんのリアクションはどんどん薄くなっていきました」と振り返る。

「スタッフのフォローも限界に達し、最終的には太川さんが手を焼くほどの“無気力”な状態に陥ってしまいました。水曜に移動してからはテコ入れに成功するどころか、蛭子さんの辛そうな様子に、他の出演者も『楽しくなさそう』な雰囲気が画面からはっきりと伝わっていました。あんなに面白く、視聴者の人気を集めた番組が、こんな形で終わることになるとは、誰も想像すらしなかったでしょう。テレ東さんにとっては誤算続きで幕を下ろすことになってしまいました」(同・テレビ制作関係者)

 実はデイリー新潮も9月20日、「71歳『蛭子さん』に健康不安説 『太川蛭子の旅バラ』でなんだか様子がおかしいぞ」の記事を掲載している。9月12日に放送された番組で、蛭子の“異変”に気付いた「他局プロデューサー」のコメントを再掲載させていただこう。

《この日の放送では、蛭子さんの口数がどんどん少なくなっていき、いつもの愚痴すらほとんどない。そしてリアクションも悪く、表情がない。しまいには、ゲストの松井珠理奈(SKE48)に手を引かれて歩いていました。蛭子さんは太川さんより、ひと回り上の70代ですが、ずいぶん老け込んでしまった気がしました。そういえば、2014年に放送された『私の何がイケないの?』(TBS)で、脳検査を受けたところ、軽度の認知障害と診断されました。16年には同じ番組で再度、診断を受け、症状は改善しているとのことでした。その後のテレビ出演では体調不良を感じるようなことはありませんでしたが、この前の放送を見て、かなり心配になりました》

 プロデューサー氏の不安、つまりデイリー新潮の記事が、残念なことに的中してしまったというわけだ。

週刊新潮WEB取材班

2019年11月28日 掲載