PlayStation 4が2019年4月から6月にかけて新たに320万台を売り上げ、総販売台数が1億台を突破したと2019年度第1四半期の決算・業績説明会で発表されました。

Sony Japan | 決算・業績説明会

https://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/library/presen/er/archive.html

PlayStation 4 Becomes Fastest Console to Sell 100 Million - Geek.com

https://www.geek.com/games/playstation-4-becomes-fastest-console-to-sell-100-million-1798027/

「販売台数1億台までに掛かった期間」はゲーム機の売れ行きを示す1つの指標として扱われています。2013年11月に発売されたPlayStation 4が販売台数1億台を達成したのは2019年7月と、掛かった期間は67カ月(4年と9カ月)。PlayStation 2が持つ販売台数1億台最速記録だった69カ月(4年と11カ月)を破り、据置型ゲーム機としては最速で販売台数1億台を突破しました。

以下のツイートはアジアのゲーム市場の分析を行うNiko PartnersのDaniel Ahmadさんによる各据置型ゲーム機の売上推移を示したグラフ、縦軸は売上台数、横軸は販売開始からの経過月数を示しています。PS4の示しているのが青色の線は赤色で示されるWiiに序盤・中盤で負けているものの、売上台数が1億台に近づく頃には巻き返しを見せて、PS4が販売台数で首位に立ったことがわかります。また、PS2とPS4は似通った売上を見せていますが、PS3の販売台数はPS4・PS2に比べるとかなり少なめ。





ソニー・インタラクティブエンタテインメントはSony IR Day 2019の中で「PS4は向こう3年間のエンゲージメントと収益の原動力になる」と語っており、少なくとも2021年まではPlayStation 4が同社の主力ゲーム機であり続けると予想されています。最も売れたゲーム機の世界記録はPlayStation 2が持つ1億5500万台。PlayStation 4がその記録を超えられるのかどうか、注目が集まっています。

一方で、ソニーが発表した2019年度第1四半期の連結業績によると、ゲーム&ネットワークサービス分野は前年同期比に比べ、売上高が146億円の減収、営業利益は96億円の減益となっています。ソニーはこの減収の原因として、為替影響やゲームソフトウェアの売り上げが悪化したことを挙げています。



なお、ニュースメディアArs Technicaによると、ゲーム機全体での1億台最速記録はニンテンドーDSが持つ「51カ月(4年と3カ月)」とのことです。