セントルシアの国会で演説する蔡総統

写真拡大 (全2枚)

(セントルシア 19日 中央社)カリブ4カ国を歴訪中の蔡英文総統は18日、最後の外遊先セントルシアの国会で演説を行い、台湾との国際協力モデルに「債務のわな」はないと強調した。

蔡総統は、両国は過去十数年間にわたって農業やインターネット環境整備、病院建設など各分野での協力プロジェクトを共に推進してきたとした上で、これらは台湾の銀行が融資を行い、海外で活動する台湾企業がセントルシアの業者に発注する仕組みであると説明。地元で労働者の雇用や建材の調達を行えるこのような方法こそ「双方の人民が参加し、共に利益を享受できる」のであり、「他国の協力モデルと違って債務のわなはない」と述べた。

近年では米国を中心に、中国が推進する経済圏構想「一帯一路」が対象国を債務漬けに陥れる債務のわなであるとする懸念が広がっている。

蔡総統は19日に帰路に着き、経由地の米デンバーで2泊した後、22日に帰国する。

(温貴香/編集:塚越西穂)