串に刺せばすべて焼鳥 !?博多の焼きとんは焼鳥? 豚で鳥でなんのこっちゃですが、博多では串に刺したらすべて「焼鳥」と呼ばれる。そんな博多で食べる豚の串といえば、豚バラ肉。そのなかでも絶品の店を福岡現地調査員が教えます!

天下の焼鳥 信秀本店 中洲川端

出典: https://matomeshi.jp/articles/2927

写真:豚バラ1本172円
豚バラは、国産の豚バラ肉を店で切り分け、串打ちする。キャベツ
と一緒に食べると、不思議と食べ飽きない

当地ならではのキャベツや豚バラ、博多焼鳥の真髄を堪能せよ!

 1964年創業の老舗で、今では博多焼鳥定番のざく切りキャベツ発祥の店でもある。中洲の繁華街や博多座も近く、家族ぐるみの常連から一見の観光客まで、誰でも気軽に入れる雰囲気がいい。今ではよく見かける「トマト巻」は、20年ほど前にこの店が考案した。豚足を食べやすく串に刺した「美人串」など、アイデアあふれるメニューが好評だが、店の一番人気はやはり豚バラ。5本、10本の注文も珍しくないそうだ。焼きたては芳ばしく、焼き加減が程よくとてもジューシー。噛むと脂の甘さと塩味のバランスが絶妙だ。キャベツと焼酎ロックで口の中の脂を流せば、さらに食欲が増す。

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写真:手前の「美人串」(259円)は豚足のコラーゲンがもっちりして食べやすい。トマト巻は間に挟まるキュウリの食感がいい 

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写真:右の「地鶏串焼」(237円)など鶏の串も味わい深い

写真:カウンターでは、名物大将の安岡英雄さんが一見、常連の隔てなく声をかける。親しみやすい雰囲気が楽しい

店舗情報

出典: https://matomeshi.jp/articles/2927

[住所]福岡県福岡市博多区下川端町8-8 [TEL]092-281-4340 [営業時間]16時半〜24時(23時半LO) [休日]月 [席]カウンター21席、テーブル6席×2卓、掘りごたつ式座敷10席×1卓、座敷60席 計103席/全席喫煙可/予約可/カード可/サ160円(お通し、キャベツ) [交通アクセス]地下鉄空港線ほか中洲川端駅7番出口から徒歩1分

BUTABARA TO THE WORLD 大名

写真:豚バラ3種
左から、タレ、塩、ミソ。1本各140円オススメしたい豚バラの食べ比べ

豚バラを世界に!!豚バラの多彩なバリエーションが楽しすぎる!

 海外でも店舗展開する名店『焼とりの八兵衛』が「豚バラを世界に」というコンセプトで、2015年9月にオープンした新業態。屋台のような感覚で、若い世代にも入りやすい店づくりだ。博多の豚バラは圧倒的に塩焼きが多いが、ここでは塩のほか、味噌焼き、タレ焼きがある。小ぶりなので、3本食べ比べても軽い。味噌に漬け込んだ豚バラは、コクがあって、焦げ目がなんとも芳ばしい。さらに、豚バラ串を揚げ、卵でとじるなど、いろいろなアレンジでも味わえる。

出典: https://matomeshi.jp/articles/2928

写真:えんどう豆の串揚げ1本248円、串カツの卵とじ626円
豚バラはカツや天ぷら、卵とじでも。豆の旨みが広がる串揚げも人気だ

出典: https://matomeshi.jp/articles/2928

写真:万ネギ豚巻き280円、レタス豚巻き280円
野菜のシャキシャキ感まで味わえる豚巻き

店舗情報

出典: https://matomeshi.jp/articles/2928

[住所]福岡県福岡市中央区大名1-10-16RAGAZZ A大名1階 [TEL]092-753-6099 [営業時間]18時〜翌1時(24時半LO) [休日]無休 [席]カウンター20席、テラス席カウンター11席、テーブル4席×2卓 計39席/全席禁煙/予約可/カード不可/サ216円(席料、キャベツ) [交通アクセス]地下鉄空港線赤坂駅5番出口から徒歩6分

花山 箱崎

出典: https://matomeshi.jp/articles/2929

写真:シロ(豚の腸)1本 120円、豚バラ120円

屋台メニューでも、豚バラは大人気
店の雰囲気ごと味わおう

 筥崎宮の参道に建つ屋台は、一般よりかなり大箱。座敷も連結している。キャベツは出ないが、焼き立てを食べられるよう飛騨コンロに乗せて提供される。焼き台を工夫した燻製器があり、そのネタも目玉のひとつ。豚バラは塩焼きだが、タケノコ巻のタケノコはスモーク。独自のアイデアで、豚バラの旨さもぐっと広がる。

出典: https://matomeshi.jp/articles/2929

[住所]福岡県福岡市東区箱崎1 [TEL]090-3320-3293 [営業時間]17時半〜翌1時、日12時〜翌1時 ※ランチタイム有  [休日]月 [交通アクセス]地下鉄箱崎線箱崎宮前駅から徒歩3分

食べるほど好きになる豚バラ串の魅力にハマる

 博多っ子に「好きな焼鳥のネタは?」と、尋ねると異口同音に「豚バラ」と返ってくる。博多の焼鳥屋の多くは鶏以外のネタも串に刺していれば、なんでも「焼鳥」と呼ぶ。牛や豚はもちろん、魚介類や野菜もぜーんぶ焼鳥だ。その中でも、一番人気が「豚バラ」。どうして博多で豚バラ串が食べられるようになったのか、一説には、戦後博多港に戻ってきた中国からの引揚者たちが広めた食文化とも言われているが……。そんなウンチクもどうでもいいくらい、博多っ子の日常に豚バラは欠かせない。焼き台で程よく脂を落とし、芳ばしい焦げ目をつけた豚バラは、博多の老若男女にこよなく愛されているのだ。そして、多くの店で豚バラ肉の間に玉ネギを刺している。このシャキシャキとした食感がいいアクセントになっているのも博多の豚バラの特色だ。

 豚バラを求めて博多の繁華街を歩いていると、焼鳥屋が多いことに気付く。メニューがバラエティに富み、好き嫌いに関係なくみんなで気軽に立ち寄れる。世代、客層を問わず、焼鳥屋は絶好の交流の場になっている。

 焼鳥屋に入ると、「いらっしゃい」の声とともに出てくるのが、皿に盛ったざく切りのキャベツ。これまた、博多焼鳥のお決まりで、生モノ禁止の屋台以外では、ほぼ出てくる。店ごとに自家製の酢ダレなどがかかっていて、これを食べながら串が焼けるのを待つ。さらに、合間に食べれば、脂っぽくなった口の中がさっぱりして、次の串がさらに旨い。串だけを食べるより、ずっとヘルシーで消化にもいいらしい。しかもこのキャベツ、おかわりし放題。なくなったらオーダーしよう。

 博多の豚バラ愛はさらに続く。20 年ほど前に『信秀本店』がプチトマトを豚バラで巻いた。以来、いろいろな野菜などを豚バラで巻く店が多数。店ごとに趣向を凝らし、ヘルシーで美味しいと人気を集めている。いろいろな店で、ちょっとずつ個性的な豚バラを味わうほど、豚バラへの愛が止まらなくなるのだ。