お笑い界の帝王・松本人志(53)に、20歳近く年下のオリエンタルラジオ中田敦彦(34)が弓を引いた。経緯はこうだ。脳科学者の茂木健一郎氏(54)が、《日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を呼んだ笑いに終始》などと、ツイッターで2月から数度にわたり芸人を批判した。

 帝王・松本はレギュラーの『ワイドナショー』(フジ系)で反論。3月26日には同番組に茂木氏が出演し謝罪した。これで一件落着したはずだったが……。
 突然、松本に嚙みついたのが中田だった。

《茂木さん負けるな! と思っていたところ、大御所の番組に出演して大御所に面白くないと言われ公開処刑をされてしまいました。大御所にセンスがないとか価値を決められてしょげかえっている様子こそが茂木さんの意見通りだったのに》とブログに書いたのが4月15日。

 さらに5月末のラジオでは「暗に松本さんを批判するブログを書いたところ、吉本が全社を挙げて大騒ぎし、幹部と社長に『謝れ』と言われている。僕の意思としては、謝らない」と暴露した。

「吉本幹部や周りの芸人は『自分の正論を通すのがお前の芸風。でもこれはやりすぎ』といさめている。

 だが、中田は聞く耳を持たない。『松本さんから何度も直接電話があるが、俺は出ない』とまで話している」(お笑い関係者)

 帝王のご意向を忖度する勢力は絶大。

オリエンタルラジオを担当していた30代前半のマネージャーが、オリラジの担当だけでなくマネージャー業そのものから外された」(別のお笑い関係者)

 前出のお笑い関係者は「松本本人というより、松本至上主義の幹部やスタッフに反発している若手芸人は多いが、彼らも声を出しにくい」

 吉本関係者は「社長が中田に『松本に謝れ』と言うようなことはない。マネージャーが異動になったのは事実だが、通常の人事異動」と語るが、中田にも干される危機が!?

 発端である茂木氏はこう話す。

「中田さんが味方してくれたのは本当に嬉しかったです。中田さんとは高校が一緒(東京学芸大附属高)なんです。関係ないとは思いますが(笑)。結局、お笑いは『下剋上』だと思うんです。どんどん新しいお笑いが出てきて、上を抜いていく。

 だから中田さんは下剋上しているのかなと思う。下剋上には逆風がつきものだし、そのほうが盛り上がる。中田さんには、討ち死にせずに、お笑い界の信長になってほしい。見た目も似ている気がするし。中田さんのこれからのお笑いに興味があるし、楽しみにしています」

(週刊FLASH 2017年6月20日号)