左から前田 健太投手、松井 稼頭央選手不惑を迎えても現役バリバリ!

 高校野球の世界を卒業後、プロ野球界をも席巻したPL学園OB。今でこそ数は少なくなったが、現在もプロ野球の第一線で活躍を続ける選手達がいる。中でも目立つのは、アラフォー3人組だ。

 まずは1994年卒、昨年不惑の40歳を迎えてもなお元気な松井 稼頭央選手(東北楽天ゴールデンイーグルス・関連記事)。日米通算2500本安打に続き、2015年にはNPB2000本安打も達成。日本屈指の遊撃手としてMLBでも活躍したが、昨年から外野手に転向するなどまだまだ野球上達の道を追い求めている。

 1995年卒のサブロー選手(千葉ロッテマリーンズ)は、日本一を2回経験。欠かすことの出来ない選手としてチーム、ファンから愛され、頼りにされている。今年40歳を迎え、PL学園を卒業しプロ入りした当時からの目標「40歳現役」を達成したサブロー選手の1軍復帰を強く願うファンは多い。

 1996年卒の福留 孝介選手(阪神タイガース)もバリバリの現役選手として活躍中。日本通算1500本安打、日米通算2000本安打を達成したことは記憶に新しい。また2000年に甲子園出場を果たした今江敏晃選手は千葉ロッテマリーンズ入りし、2005年、2010年に日本シリーズMVPを獲得するなど驚異的な勝負強さを生かした打撃、軽快な三塁守備を武器に一流選手として活躍。現在は東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍し、プロ野球通算1500安打まであと37本に迫っている。

 そこからグッと若くなり、働き盛りの年代としては何といっても2007年卒の前田 健太選手(ロサンゼルス・ドジャース<関連記事>)。PL学園時代は1年の夏からベンチ入り。その年の大阪府大会で大阪桐蔭を相手に史上初となる決勝再試合で勝利を挙げ、チームを甲子園へと導いている。

 前田 健太選手のPL学園での戦歴は、大阪桐蔭との戦いの歴史でもあった。1学年上に平田 良介(中日ドラゴンズ(ファーム)・関連記事)、辻内 崇伸(関連記事)が、1学年下には中田 翔(北海道日本ハムファイターズ・関連記事)が在籍しており、しのぎを削り続けた。前田投手は、広島東洋カープの在籍9年間で、97勝。さらに今年はロサンゼルス・ドジャースへ移籍し、7月13日現在で8勝を上げ、チームをけん引する存在として活躍。実はPL学園OBで海を渡って活躍した投手は桑田投手ぐらい。それを考えると、最初で最後となるMLBの第一線で活躍する投手として前田投手には期待がかかるだろう。

 その後、大阪桐蔭の活躍は高校野球ファンのみならず知るところ。しかも2010年卒から6年連続で高卒プロ入り人材を輩出する等絶好調だ。一方のPL学園は吉川 大幾(2011年卒・読売ジャイアンツ)の年代を最後にプロ入りは果たしていない。すっかり大阪の勢力図が変わってしまったのを感じるが、まだまだ大学・社会人でもPL学園OBは活躍中。是非ともプロ入りを果たし、PL学園ここにあり!を示してほしい。