石川県輪島市門前町にある興禅寺の住職・市堀玉宗さん(70歳)は、毎朝5時に起き、座禅とお勤めで1日を始めます。そして月に2、3回、托鉢の装束に身を包み、能登の被災地を歩き続けています。「托鉢の途中で野垂れ死にするかもしれない。それも本望ですけどね」――そう語る市堀さんの姿に、被災した住民たちは静かに心をよせています。「先祖を大事にするお寺の町」が変わってしまった2024年の能登半島地震は、門前町の日常を大きく