化学メーカーのクラレが「将来就きたい職業」ランキングを発表した。男の子の1位は14年連続でスポーツ選手、女の子の1位はケーキ屋さんだった。一方、中国の子どもの間では「汚職役人になりたい」との声が多いことについて、中国人ブロガーの「王宏波」さんは日本と中国の子どもたちの夢の違いについて分析する文章を自らのブログに綴った。

 日本の小学生はスポーツ選手やケーキ屋さんの店員に、中国の小学生はセレブや汚職役人になりたいと答えたことについて、筆者は親の意識や社会の価値観などが反映されていると指摘した。

 日本の親は子どもに何かを無理強いしたりはしない。日本の教育において、子どもに教えるべきもっとも重要なことは、他人に迷惑をかけないこと、社会に適合できる大人となることだと考えられている。日本は職種によって差別を受けることはなく、収入に大きな開きが出ることもない。筆者は「日本社会そのものが子どもたちに将来を約束しているゆえに、子どもたちが抱く夢は、子どもらしさにあふれる無邪気なものとなっている」と主張した。

 筆者によれば、中国の子どもの夢は親や社会の価値観を反映しているという。多くの中国人は汚職役人を罵(ののし)りながらも、心の中では彼らにあこがれていると語る筆者は、「中国の親は子どもに対して、社会に対する義務や社会道徳は教えず、自分が生き抜くために他人を犠牲にすることを教える」と指摘、教育の根本が利己主義であると主張した。

 一般的に、教育を施す親の人間性と子どもの人間性には相関関係があると考えられている。筆者は中国において官僚主義を制度から取り除くことはできても、人びとの心から取り除くことは難しいと主張、「中国人の官僚主義への依存は、親から子どもへと代々伝えられていくため、中国から官僚主義がなくならないのだ」と述べた。(編集担当:畠山栄)