台湾エイサー(宏碁集団)の創業者、施振栄氏は9日、台湾を訪問したグーグル(Google)のエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)を招いて開いたフォーラムで、「韓国人は皆の敵、台湾人は皆の友」と述べた。冗談まじりの発言だったが、会場は割れんばかりの拍手に包まれたという。環球網が報じた。

 フォーラムのテーマは「創出による無限の可能性の探索」。施振栄氏は特別ゲストとして出席し、IT関連における「台湾ブランドの父」として、シュミットCEOと意見を表明しあった。

 シュミットCEOは新たな可能性の創出には、新たな観点、新たな価値、新たな協力と開放が必要と主張。「台湾は開放度が極めて高い社会であり、ブロードバンドの普及など米国を抜いている分野も多い」と評価した。

 宏達電(HTC)、エイサー、華碩(Asus)がグーグルに1億ドル(約77億5400万日本円)を投資して台湾・彰化県に設立したデータ・センターにも触れ、「台湾の技術者と米国の技術者が協力した成果だ。グーグルは世界の伝説となりたい。台湾にも伝説の一部になってほしい」と述べた。

 フォーラム出席者のひとりが、台湾も韓国もグーグルのサプライチェーンと指摘し、「グーグルは台湾の業者と韓国の業者について、どのように区別をつけているのか?」と質問した。

 シュミットCEOは「台湾と韓国には違いがあるが、実際には想像するほどは大きな違いでない(其実没有想像中的大)」と“危険な話題”をかわし、携帯情報端末のプラットフォームであるアンドロイド(android)を例として挙げ、個別の企業が「開放性」は圧力と受け止める場合はあっても、業界が競争と協力を展開すれば、消費者にとって利益となると主張した。

 施振栄氏は改めて「韓国と台湾の比較」に言及。冗談めかして「韓国は皆の敵、台湾は皆の友」と発言すると、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

 施氏は「1社だけが利益を占めるようになれば、多くの企業が存続の危機に直面する。これは永続できる生態環境ではない」と論じ、中国の「王道哲学」も引き合いに出し、「こちらのグーグル指導者に期待したいことがある。利害関係者のバランスを維持していただきたい。そうすれば、長い年月にわたり刷新を続けることができる」と主張した。

 施氏は、韓国企業に排他的な性格が強いとして風刺したと考えられる。

 グーグルのシュミットCEOは韓国のサムソン訪問を終えて台湾に立ち寄った。(編集担当:如月隼人)