16日、マンチェスターで開かれたNe-Yoのコンサートは体調不良。やり直しを約束し、涙顔で舞台から去った。

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“So sick.”、“Because of You.”など数多くの曲を大ヒットさせ、その甘いメロディーと柔らかい歌声がとても故マイケル・ジャクソンに似ていると言われる、グラミー賞シンガーのNe-Yo。16日、イギリス・マンチェスターでのコンサート中、彼が体調不調を訴え、歯を食いしばり涙をこぼすも、結局コンサート延期を誓ってステージを去るというアクシデントがあった。

Ne-Yoはまだ26歳であるが、自身が歌う他、たくさんの人気シンガーに楽曲を提供、その覚えやすく美しいメロディーと音楽プロデューとしての腕は、大変高い評価を得ている。

16日、英国マンチェスターのMENアリーナにて行われたNe-Yoのコンサートは、そもそも30分ほど遅れて始まり、2曲目が終わるころには彼の顔は脂汗でビッショリになっていた。

マイケルのために捧げる曲もあったというが、彼は4曲目で突然後ろを向いてしまい、その後は振り返るも顔の汗や涙を拭い始め、自分の不調に忌々しいとばかりに歯をくいしばって立っているだけ。

大勢の観客の“ニーヨ!ニーヨ!” という声援と手拍子にも関わらず、彼はマイクを持ち「これまでコンサートを中断するなんて、したこともないんだ。それなのに…」と自らへの憤りを隠せないといった表情。続いて、「このコンサートは必ずやり直すからね」と観客に約束し、舞台右に歩いて去った。

そしてその翌日である17日、彼は自身のブログで彼を応援してくれるファン、家族、そしてコンサートに来てくれたお客さんに、その夜のステージについて釈明をした。

“オレは基本的に、どこまでが自分の限界なのかが分からない人間なんだ。だけど、昨晩のマンチェスターでのオレの体はまさに悲鳴を上げていたんだ。もちろんステージには、フル・エナジーの状態で臨んだよ。でもここ5日間ほど、副鼻腔炎に悩まされていたんだ。”

“最初の曲あたりで、何かおかしいなって感じたんだ。そこでやめておくべきだった。でも4曲目で本当に声が出せない自分に気がついた。これまでショーの中断なんて経験一度もないし、そういうのは潔くないと思っていたんだ。でも実際全く歌えなくなって、12000人ものお客さんに、これ以上歌えませんと言うことになるとは夢にも思わなかった。苦しい決断だったよ。”

“もうとにかく泣けてきたんだ。これまでの人生であんなに泣いた日はない。あのステージを見たお客さんの目には、オレはガキかなんかのように見えただろうな。でもどうか、ここだけは分かって欲しいんだ。”

“この世界中の中の何よりも大切にし続けているあるものが、突然危険にさらされるとか、むしり取られるといった恐怖を想像してみて欲しいんだ。あの時がまさにそういう感覚だったんだ。でもそれによってオレはファンの皆さんをガッカリさせてしまい、その責任はすべて自分にあるんだ。”

“オイオイと泣くしかなかったオレなんかより、声援を送ってくれてオレの体調不良を理解して許してくれたマンチェスターの皆さんの方がずっと大人、立派だなと思う。皆さんに心からの感謝と愛を贈るよ。16日の分は、必ずやり直すからね。その時は素晴らしいコンサートにします!”

ところで、どうせ英国のコンサートが続くのであれば、いっそのことロンドンで予定されている『マイケル・ジャクソン追悼コンサート』に、Ne-Yoも是非とも出演して欲しいものである。

彼がどれほどマイケルの影響を受けたアーティストであったか、どうか騙されたと思って、アルバム「Year of the Gentleman」2曲目の “Nobody” という曲を聴いてみて頂きたい。ボクサーのようなゴッツイ顔ではあるが、マイケルの才能と遺志がストレートに譲られたことを感じさせるシンガーなのである。


Ne-Yoのイギリス・ツアーは、その後もリヴァプール、ニューキャッスル、ロンドンと続く予定であるだけに、体調や精神面が少し心配されるが、彼はそのメッセージの最後に、“(ゴシップ)ブロガーは Go to Hell!”などという、とんでもない言葉を添えている。ネガティブなエネルギーではあるが、一応は元気のようだ…。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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