サッカー中村敬斗とLE SSERAFIMカズハに“兄妹説”? W杯の興奮が生んだ海外SNSの「大喜利現象」

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北中米ワールドカップで注目を集める日本代表アタッカーの活躍が、不思議なことにLE SSERAFIMの話題へと飛び火した。

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日本の大会初戦となったオランダ戦でFW中村敬斗がゴールを決めた後、海外のX(旧ツイッター)でひとつのポストが多大な関心を集めることとなったのだ。ポルトガル語で綴られた投稿にはこう書かれている。

「日本の初ゴールを決めたKEITA NAKAMURAは、LE SSERAFIMのKAZUHA NAKAMURAの兄弟」

言うまでもなく、この内容は事実無根だ。発信者本人も「私の頭の中の声」と言い添えており、その後に寄せられた「本当なのか?」という問いかけに対しても「冗談だ」と釈明している。

要するに、端から悪ふざけ程度に発信された“妄想ネタ”のポストに過ぎなかった。

しかしながら、この書き込みは予想だにしない拡散を遂げた。ポストは6月15日の23時45分に発信されて以降、現在までにインプレッション数が990万回を超えている。

SNSで巻き起こった想定外の大喜利

ワールドカップによる興奮や素晴らしいゴールシーン、それに加えて「Nakamura」という合致した姓。これらの要素にLE SSERAFIMのカズハの存在が連動したことで、世界のK-POPフリークやサッカーフリークたちがこぞって食いついた格好だ。

その反響の仕方も、いかにもSNSならではの様相を呈していた。

ユーモアに便乗する人々は、「2人はAya Nakamuraのいとこでもある」「WWEスターの中邑真輔の兄弟でもある」「中村俊輔の子どもたちだ」といった具合に、次々と毛色の違う“Nakamura”を引っ張り出しては大喜利のごとく話を膨らませていった。

その一方で、真に受けたのか、あるいは洒落として乗っかったのか、「才能は中村家に流れている」「カズハはステージを支配し、ケイトはピッチを支配している」「なんて兄妹だ」といった声も上がっていた。

当然ながら、「カズハは一人っ子だ」「嘘をつくな」「本当なの?」と冷静に指摘する層も存在した。とはいえ、この拡散劇の妙味は事の真偽ではなく、ワールドカップという舞台からごく自然にK-POPの領域へと話題が伝播した点にある。

中村敬斗(13番/写真提供=OSEN)

中村敬斗は、オランダとの一戦で日本に反撃の狼煙を上げる同点弾を叩き込んだ。後半12分に久保建英からのパスに反応し、敵方ディフェンダーの股を抜く技ありのシュートでゴールネットを揺らした。森保ジャパンに希望をもたらす貴重な得点であり、試合終了後には数多くの媒体がそのプレーを絶賛した。

その中村の氏名から、国境を越えたSNS空間でLE SSERAFIMのカズハが思い起こされることとなった。

カズハの本名は中村一葉だ。大阪府に生まれ、幼い頃から長年にわたりクラシックバレエに打ち込み、オランダの国立バレエアカデミーへの留学経験も有している。中村敬斗は千葉県の出身であり、姓が同じである点を除けば、血縁を想起させる共通点は見当たらない。

カズハは2021年にHYBEの系列レーベルであるSOURCE MUSICのオンラインオーディションに合格し、極めて短い練習生生活を経て、2022年にLE SSERAFIMの一員として華々しくデビューを飾った。

バレエ仕込みのしなやかな身のこなしと、K-POPアイドルのダイナミックなパフォーマンスを昇華させた彼女の佇まいは、活動初期からセンセーションを巻き起こした。グループの中でも、特有の空気感やエレガントな容姿、並外れたフィジカルの強さで定評がある。

国境を越えてリンクするグローバルな影響力

そうしたカズハの名が、中村敬斗のワールドカップでの活躍によって、同じタイムラインに登場することになった。

おまけに、この現象が国内のネットコミュニティではなく、ポルトガル語を使用していると思われる海外のアカウントによる発信から広まった点も興味をそそる。

日本代表の戦いを目にしていた海外のファンが、「Nakamura」という響きだけでLE SSERAFIMのカズハを想起する。そうした結びつきが自然に生まれるほど、彼女の知名度はすでに地球規模のK-POPファンの間で定着している証拠だと言える。

LE SSERAFIMが誇る世界的な人気も、今まさに加速の一途をたどっている。

グループは7月より、2回目となるワールドツアー「PUREFLOW」の幕を開ける。韓国・仁川での2公演はチケットが即座に完売した。日本や米国、欧州、アジアの各地域を巡る23都市32公演のスケジュールが組まれており、彼女たちにとって初となるヨーロッパでの単独ステージも予定されている。

カズハ(写真提供=OSEN)

また直近では、ILLITやKATSEYEとタッグを組んだコラボレーションシングル『ICONIC BY MISTAKE』も大きなトピックとなっている。この楽曲はSpotifyの「デイリートップソング・グローバル」チャートで25位まで上り詰め、ミュージックビデオの再生回数は2300万回を超えた。

ダンスの練習動画までもが「YouTubeミュージックビデオトレンディング・ワールドワイド」の首位を獲得するなど、リスナーの間で凄まじい盛り上がりを見せている。

このような状況下で広まった、今回の“中村兄妹説”。地球上のさまざまな人々がこのネタに便乗し、笑い飛ばし、事実を確かめ合おうとした。その一連の動きそのものが、現在のLE SSERAFIMがいかに世界へ浸透しているかを証明している。

サムライブルーの得点シーンから、突如としてK-POPスターの名が浮上する。ワールドカップの熱気と、LE SSERAFIMの世界的な勢いが、ネット空間で奇跡的に交錯したかのような出来事であった。

中村敬斗による一撃は代表チームの窮地を救い、カズハの存在は世界のタイムラインにちょっとした彩りを添えた。

競技場であれ舞台の上であれ、“Nakamura”という響きは、どういうわけか地球規模の視線を惹きつけてやまないようだ。

(記事提供=スポーツソウル日本版)