交代枠を使い切り、4人がW杯デビュー。2試合で森保ジャパンは22人を起用。スウェーデン戦のスタメンは、良い意味で読みにくい状況だ【日本代表】
北中米W杯の第2戦、日本代表はメキシコのモンテレイでチュニジア代表と対戦。4−0の勝利を飾り、勝点を4に伸ばした。
初戦のオランダ戦は二度リードされながら2−2に追い付き、絶対的に勝点3が必要と言われたチュニジア戦で大勝という上々の結果だが、その中で1つ評価したいのは選手起用だ。
チュニジア戦では、オランダ戦から4人のスタメンを入れ替えた。いわゆるターンオーバーとまではいかないが、4年前のカタールW杯では、初戦で逆転勝利したドイツ戦(2−1)から、次のコスタリカ戦(0−1)で5人を入れ替えたことが、よもやの敗戦に繋がったとの意見もあり、その観点からも森保一監督が、今回はどういったスタメンを並べるか注目されていた。
これに関して森保監督は「大地はここのところボランチで起用してますが、今のチーム状況を考えた時に、シャドーに回って彼の良さを出してもらう」と理由を説明する。
久保の不在に加えて、チュニジア戦はオランダ戦よりボールを握る時間が増えて、引いた相手から得点を狙う局面が増えることを想定すれば、鎌田を前に上げる選択は理にかなっている。
鎌田が上がることで空いたボランチには、田中碧を抜擢。運動量が豊富で、かつ最終ラインに下がりながらビルドアップに参加できる田中を佐野海舟と組ませることで、全体を前に引き上げる。
さらにチュニジア戦では、前半の鎌田と上田綺世のゴールシーンで見られたように、積極的な縦のスプリントも大量得点を引き出すトリガーになった。
残る2人はセンターバック。オランダ戦で途中出場した冨安健洋、そして遠藤航に代わるチームキャプテンを担う板倉滉だ。
森保監督は2人のスタメン起用に関して「ここのところ怪我がちで代表活動に参加できなかったが、彼らの実力に疑う余地はない。ワールドカップで戦える選手として、これまでも見てきました。国内のキャンプ、アイスランド戦、モンテレイの事前キャンプ、さらにベースキャンプでコンディションを上げてきていた」と説明する。
そのうえで「1戦目は(谷口)彰悟と(渡辺)剛が頑張ってくれていましたが、彼らにチャンスを与えてもいいのではないかということで起用しました」と語る。
カタールW杯と大きく違うのは、前回大会を経験した選手の割合が多く、森保監督が信頼できるスタメンの選択肢が増えていることだ。
特にセンターバックは冨安や板倉、2試合続けてスタメンの伊藤洋輝など、主力に長期の怪我人が出たなかで、渡辺や瀬古歩夢、鈴木淳之介といった“非カタール組”が台頭してきた経緯がある。
オランダ戦でスタメンだった谷口は、アキレス腱の負傷で1年間離脱し、そこから復活してきた選手。一見、リスクがあるセンターバックのスタメン入れ替えにも、森保監督としては躊躇がない理由と言える。
チュニジア戦では4人のスタメン入れ替えに加えて、交代枠5人を使い切り、そのうち4人がW杯デビューとなった。
69分に伊東が得点し、3−0とリードした状況で、右ウイングバックの堂安律から菅原由勢、鎌田から鈴木淳に代えて、左ウイングバックの中村敬斗をシャドーにポジションチェンジした。
菅原はオランダ戦でも途中投入されて良い仕事をしているが、W杯デビューとなる鈴木淳は、無失点で終えることと追加点の両方をオーダーされていたと振り返り、守備から入ることで試合のリズムが掴めたと語る。
