[6.20 W杯F組第2節 日本 4-0 チュニジア モンテレイ]

 危なげなく試合を終えた。日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)は21日の北中米ワールドカップ・グループリーグ第2節チュニジア戦で無失点に貢献し、4-0の快勝を支えた。相手に決定機らしい決定機を与えなかった守護神は「最後まで集中を切らさず、非常に引き締まった良いゲームだった」と胸を張った。

 グループリーグ突破へ向けて勝利が求められた一戦だった。初戦オランダ戦で勝ち点1を獲得した一方、鈴木は「今日のテーマとしては本当に先制点を奪うというところがあった」と振り返る。前半にMF鎌田大地の先制点が生まれると、その後も主導権を握り続けた。

 チュニジアの枠内シュートはゼロ。GKとして見せ場は多くなかったが、「クロスに対しての判断は迷いなくできていた」と冷静に自己評価。一方で、足元の技術は攻撃面でも光った。前半9分にはロングフィードからFW上田綺世の好機を演出。「自分の武器と上田選手の裏への一発があるというところは話していた。自分からアクションを起こして特徴を生かせたというところは継続できている」と手応えを口にした。

 守備面では、攻撃時のリスク管理も重要なテーマだった。「集中が切れるかもしれない中でも常に声掛けは心掛けた」。暑さの厳しい環境下でも最後尾から絶えずコーチングを続け、「しっかりとリスク管理をしようというところは常にチームとして主張していた。それが結果としてゼロで抑えられた要因」と無失点の理由を説明する。

 前線は負傷者が出たことで組み合わせに変化もあった。それでも「どんな選手が出ても、自分の特徴を理解してくれている選手ばかり。飛び出すシーン、飛び出さないシーンの共通理解ができているので、ドタバタすることなくゲームを進められた」と連係面でも自信を深めた。

 日本はこれで1勝1分。グループリーグ突破へ大きく前進した。鈴木は「この試合の重要性を誰一人理解していない選手はいなかった。メンタリティが一番重要だった」と強調。「今日の試合をしっかり完遂できたので、また次戦へ新たなメンタリティを積み上げていきたい」と、スウェーデンとの最終節を見据えた。

(取材・文 石川祐介)