日本などに向かう搭乗手続きのため列を作る中国人旅行者ら(2025年10月1日、中国の北京首都国際空港で)

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 【北京=吉永亜希子】中国の一部の国有旅行会社が、日本への団体旅行募集を再開したことが19日、わかった。

 日中関係の急速な冷え込みで減少してきた中国人旅行者数の回復につながるかどうか注目される。

 中国国有観光大手「中国旅遊集団」傘下の旅行社は7〜8月、6泊7日で東京、富士山、大阪などを巡るツアーを複数回実施する。費用は25万円を超えるが、既に参加申し込みを済ませた人たちがいるという。

 中国政府は昨年11月の台湾有事を巡る高市首相の国会答弁以降、自国民に対して日本渡航の自粛を呼びかけてきた。日本旅行に必要なビザの申請を6割以下に減らすよう旅行会社に求めた。団体旅行も停止させ、経済的圧力を強めてきた。

 しかし、関係者によると今春以降、上海や広州の民間旅行会社は国有に先駆けて団体旅行の取り扱いを再開していたという。

 日本政府観光局の統計では、中国からの訪日客は夏季が最も多い傾向にある。中国政府は日本渡航の自粛を呼びかけつつも、需要増を見込む旅行社の意向を黙認した可能性がある。中国外務省報道官は18日、「日本が真に中日関係を改善したいなら、実際の行動で中日関係の政治的基礎を守るべきだ」と主張し、中国政府の対日強硬姿勢に変化は見られない。