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日中関係の悪化で、中国政府が事実上禁止していたはずの日本への団体旅行。いま再開する動きが広がっていることが、新たに分かりました。日本の観光地では、期待と不安の声が入り交じってました。

■事実上“禁止”日本への“団体旅行の募集再開”

NNN北京・坂元亮太記者
「旅行会社のサイトでは、日本への団体旅行が予約可能になっています」

取材で突き止めた中国の異変。事実上禁止されていたはずの中国から日本への団体旅行の募集が始まっていたのです。

来月中旬に出発予定の“大阪から東京へ6泊7日の弾丸トラベル”。大阪、奈良、京都を3日でめぐり、4日目に富士山、5日目からは東京を観光します。

この団体旅行を販売する、中国国有の旅行会社は…。

中国国有の旅行会社
「高市発言以降、政府の自粛要請があったので全ての旅行会社が(日本への)団体旅行を停止していたが、6月からHPに団体旅行の掲載を再開した」

■中国政府、夏休みシーズンを前に団体旅行を“黙認”

団体旅行を再開を進めようとしていた、民間の旅行会社の関係者は…。

中国の旅行会社
「当局に問い合わせたら『団体旅行を再開するかどうかは自分で判断してください』と言われた。つまりOK、黙認する姿勢だった」

郄市首相の台湾有事をめぐる発言があった去年11月以降、中国政府は事実上、団体旅行を禁止してきましたが、夏休みシーズンを前にして団体旅行を“黙認”する形となっていたのです。

北京首都国際空港で
「国民レベルで往来や交流が盛んになれば、緊張した両国関係が和らぐと思う」

 ◇

中国政府が再開を黙認する理由について、日本政府の関係者はこう指摘しました。

日本政府の関係者
「中国の旅行会社も経営が厳しくなる中、再開を認めざるを得なかったのだろう。日中関係にはプラスだ」

今年1月から5月まで、日本を訪れた中国人の数は、前の年の同じ時期と比べておよそ220万人減少。ただ、外国人全体でみると、およそ20万人の減少にとどまりました。(日本政府観光局による)

■中国“団体旅行の再開” 日本人観光客の声は…

こうした中、団体旅行の再開は“プラス”なのか。

東京・浅草のみそ汁専門店は…。

MISOJYU事業統括本部長 山岸光明さん
「街の中から中国の方がすごく減った感じはするので、(売り上げが)少し減ったな、影響あるなと感じています。中国の方に限らず、お客様が増えるのはすごくいいこと」

仲見世通りにある人形焼き店は…。

木村家本店 木村淳代表取締役
「この半年すごく変わったということはありませんでした。仲見世は本当に観光客は大歓迎ですので、ぜひ浅草を楽しんでいただきたい。できればお買い物をいっぱいしていただければ、なおいいと思います」

 ◇

一方で、19日の浅草にいた日本人観光客からは…。

観光客
「経済を回す意味ではいいとは思う」

京都から来た大学生
「人が多くなると通勤とかもしづらくなるので、大学とかに行くのに困るかな」

観光客による混雑を心配する声もありました。

中国からの団体旅行、再開の動き。夏休みシーズンに本格化するのでしょうか。

(6月19日(金)午後5時半ごろ放送『news every.』より)