トランプ大統領「覚書」に署名 戦闘終結に期待も国内で続くナフサ供給不安 「一度値上がりしたら下がらない」の声…“倒産危機”も
戦闘終結の覚書に署名したトランプ氏。イラン問題はすでに終わったと強調しました。一方、国内で続くナフサの供給不安。スーパーでは戦闘終結後も影響が続きそうだという声も出ています。
■トランプ大統領「非常に強力な覚書、イランは核兵器を持たない」

先進7か国の首脳が集まるG7サミット。今回の最大のテーマは、イラン情勢です。
その開催地フランス・エビアンに、渦中のこの人が降り立ちました。
トランプ大統領
「いい場所だ」
この前日、イランとの和平合意を発表したトランプ大統領に、各国、聞きたいことばかりです。
フランス・マクロン大統領
「大統領、エビアンにお迎えできて大変光栄です。ありがとうございます」
すると早速。
トランプ大統領
「私たちはイランと非常にうまくやりました。大変喜ばしいことにディール(取引)は 全て署名されました」
イランとの戦闘終結に向けた約束事=「覚書」について、すでに両国が署名したと明らかに。
記者
「大統領、覚書の内容はいつ公開されますか?」
トランプ大統領
「かなりすぐと言える。私は公開してほしい。非常に強力な覚書だから。彼ら(イラン)は核兵器を持たないことになる」
覚書の詳細は、今後48時間以内に公表される見通しだといいます。
■正式合意の19日には…ホルムズ海峡「完全に開放される」

ホルムズ海峡については。
トランプ大統領
「彼(マクロン大統領)は時々、電話をかけてきた。『頼むよ、お願いだから原油価格をどうにかしよう』と。海峡はご存じの通り、すでに部分的に開いています。機雷を除去しているところですが、金曜日には完全に開くでしょう」
正式に合意する今週金曜日(19日)には、「完全に開放される」としています。
■イラン問題は“終わったこと”と捉えられる発言も

成果を繰り返し強調したトランプ大統領。イラン問題は“もうすでに終わったこと”、そう捉えられる発言も飛び出しました。
トランプ大統領
「きのう、ゼレンスキー大統領、プーチン大統領と非常にいい会話をしました。あそこ(ウクライナ問題)でも、何かできるのではないかと思っている。だから“これが終わった今”私たちはそちらに焦点を当てるつもりです」
ただ、正式合意のあとには、さらに“60日間の交渉”が予定されていて、双方の主張の違いで再び対立が起きる可能性も残っています。
本当に終わったとしても、もたらした影響は、まだしばらく続くことになりそうです。
■国内スーパー 食品トレー「3割値上げ」のところも

愛知県にあるスーパー。
スーパーダイ新 大野新司社長
「毎日弁当作って販売する底とフタ、お刺し身のトレー」
石油由来の食品トレーは、日々、営業に欠かせないものですが…
スーパーダイ新 大野新司社長
「6月の半ばくらいから3割アップくらいになる、全て」
値上げされるのは、まさに今から。
スーパーダイ新 大野新司社長
「中東の問題が解決して戦争がなくなれば、元の状況に戻るか、そんなことはない。一度値上がりしたものは下がらない、今までの流れから言って。そういったものを前提にやっていかないとダメ」
■塗装会社社長 シンナー届かず「売り上げゼロ」

さらに、倒産の危機が迫っていると話すのは、建物の塗装などを行う会社です。
高橋塗装 高橋道成社長
「ここら辺がシンナー、うちにある在庫の全て。防水の塗料に使うシンナーは月に10缶、20缶、使う」
石油由来のシンナーが、3月頃から届かず、今は一缶も届かない状態。
高橋塗装 高橋道成社長
「3月から現時点まで塗装に関する工事は全部ストップ。売り上げとしてはゼロ」

もし戦闘終結、となったとしても──。
高橋塗装 高橋道成社長
「今からやっとタンカーが出発して、日本に石油が届いて、シンナーとして加工してもらう。どんなに短くても3か月以上はうちら末端まで届くのにかかる。もう会社の将来的なこと進退も含めて考え直さなきゃいけない時期に、うちの会社は入っている」
◇
影響は、長引きそうです。