「個でも上回る」こと目指す日本が、三井寺眞(横浜FM)先制弾などでフランスを3-1で撃破
[6.5 U-16IND CUP第2節 U-16日本代表 3-1 U-16フランス代表 J ヴィレッジスタジアム]
U-16日本代表、U-16コートジボワール代表、U-16アルゼンチン代表、U-16フランス代表が1回戦総当りのリーグ戦で優勝を争う「U-16インターナショナルドリームカップ 2026 JAPAN」が福島県のJヴィレッジで6月3日に開幕した。
大会5連覇中の日本は初戦でコートジボワールに3-2と逆転勝利。5日の第2戦では欧州の伝統国・フランスと対戦し、前半にFW三井寺眞(横浜FMユース)の得点で先行した日本が3-1で快勝を収めた。7日に南米の強豪・アルゼンチンとの最終戦を迎えることとなる。
フランスとの第2戦が行われた5日のJヴィレッジスタジアムはあいにくの雨模様。しかも冬に巻き戻ったかのような寒風が吹く中での試合だったが、試合は気候とは真逆の白熱した攻防となった。
日本の先発はGKに小畑颯亮(G大阪ユース)、DFに中山柊斗(横浜FMユース)、大垣徹平(清水ユース)、上野煌士郎(川崎F U-15生田)、中盤中央に瀬賀結臣(FC東京U-18)とゲームキャプテンの深谷朔共(名古屋U-18)、両翼に渡部直宏(東京Vユース)と伊藤航(FC東京U-18)が入り、3トップの中央にはオツコロ海桜(昌平高)、両シャドーに三井寺と迫田凌和(大宮U18)が入った。
第1戦からほぼ総入れ替えとなった先発メンバーについて廣山望監督は「元々層の厚いグループなので」と当初からの想定通りであることを示唆しつつ、遜色ない戦力であることを強調。あらためて来年のAFC U17アジア杯、そしてU-17W杯も見据えて選手たちの競争を促しながらのチーム作りと世代全体のレベルアップを図っていることを明かした。
身体能力に秀で、個性の強い選手も多いフランスとの対戦は、個々の選手の力量が問われる展開ともなった。ただ、これも指揮官にとっては狙いの一つ。今大会のテーマとして掲げるなら「個で相手を上回ること」。個人能力に優れた相手とのバトルから逃げるのではなく、挑んでいく。その中で自信と課題の双方を各自に獲得させたい考えだ。
そして選手側からすると、このテーマで問われることの一つの解釈は、「今年11月のU-17W杯に飛び級で選ばれる資格を持っているか」である。そこでまず気を吐いたのは、「(今年5月の)アジア杯のメンバーから外れて悔しかった」と率直に語る三井寺だった。
やや硬い立ち上がりとなる中で、最初に試合が動かしたのは日本の前からのディフェンスだった。前半13分、「前から奪いに行く狙いがあった」という三井寺が相手のバックパスに鋭く反応して猛チェイスをかけてボールを奪うと、そのままGKとの1対1シュートを流し込み、日本に先制点が生まれる。
その直前に裏抜けからの決定機を外してしまっていただけに、「最初のシュートを外した直後だったので、ここをしっかり決め切ることが大事だった」と、責任感を持ってのフィニッシュだった。
「横浜FMに入ってから、守備の強度が全然足りないというのは(ユースの)冨樫剛一監督にも(トップチームで指揮を執っていた)大島秀夫監督にも言われていて、そこはずっと意識している」
個人の課題として守備にもこだわりを持って取り組んだ成果が出たゴールでもあった。
さらに28分には渡部のスペースへのパスに対してオツコロが飛び出し、右足でワンタッチクロス。「入ってくれていると思っていた」(オツコロ)という先にいたのは、シャドーの迫田。相手DFに寄せられながらも丁寧なワンタッチシュートを沈め、2-0とリードを拡げてみせた。
ただ、試合内容として日本が一方的にペースを握ったというわけではない。フランスもゲームキャプテンのMFサード・ビヒ(モナコ)やFWラシン・メニャン・パベ(モンペリエ)を軸に反撃を継続。2失点直後の30分には、ロングボールを処理しきれなかったところをパベに奪われ、そこからのパスを受けたFWエゼキエル・アレジ(ナント)にミドルシュートを決められてしまい、1点差に詰め寄られてしまった。
フランスは前半、日本の2倍に当たる10本のシュートを放ったが、GK小畑の好セーブもあってゴールはこの1点のみ。2-1で前半を折り返すこととなった。
後半もタフな展開が予想される流れの中で、日本はハーフタイムに2名を交代。伊藤に代わってMF鮫島充輝(名古屋U-18)、迫田に代わってFW八色隼人(名古屋U-18)が入った。
そして開始早々の3分にいきなり流れを引き寄せるゴールが生まれる。渡部のスペースへのパスを受けたオツコロが寄せてきたフランスDFを体で押し退けてペナルティーエリア内へ侵入。角度のない位置からの右足シュートを突き刺し、3-1とリードを拡げた。
その後は一進一退の流れとなる中で、後半20分にはMF花元誉絆(神戸U-18)、梶山蓮翔(FC東京U-18)、進藤新大(柏U-18)、FW高田憲慎(帝京大可児高)を一挙投入。反撃を試みるフランスのパワフルな攻めに対して大垣ら守備陣を軸にしのぎつつ、最後は後半41分にDF藤田勇雅(千葉U-18)を投入してそのまま逃げ切り。3-1での快勝となった。
これで日本は2連勝。7日の最終戦では同じく2連勝のアルゼンチンと対戦する。ここまで日本が苦戦したフランスに3-0、コートジボワールに4-0と圧勝し続けている結果が端的に示すように、紛れもない強敵だ。
廣山監督は「本当に我々が足りていない部分で上回ってくる相手」とそんなアルゼンチンにリスペクトを示しつつ、「最高の舞台ができたので、最高の舞台で最高のパフォーマンスをできるようにいい準備したいと思います」とコメント。“ファイナル”への意気込みを語った。
(取材・文 川端暁彦)
U-16日本代表、U-16コートジボワール代表、U-16アルゼンチン代表、U-16フランス代表が1回戦総当りのリーグ戦で優勝を争う「U-16インターナショナルドリームカップ 2026 JAPAN」が福島県のJヴィレッジで6月3日に開幕した。
大会5連覇中の日本は初戦でコートジボワールに3-2と逆転勝利。5日の第2戦では欧州の伝統国・フランスと対戦し、前半にFW三井寺眞(横浜FMユース)の得点で先行した日本が3-1で快勝を収めた。7日に南米の強豪・アルゼンチンとの最終戦を迎えることとなる。
日本の先発はGKに小畑颯亮(G大阪ユース)、DFに中山柊斗(横浜FMユース)、大垣徹平(清水ユース)、上野煌士郎(川崎F U-15生田)、中盤中央に瀬賀結臣(FC東京U-18)とゲームキャプテンの深谷朔共(名古屋U-18)、両翼に渡部直宏(東京Vユース)と伊藤航(FC東京U-18)が入り、3トップの中央にはオツコロ海桜(昌平高)、両シャドーに三井寺と迫田凌和(大宮U18)が入った。
第1戦からほぼ総入れ替えとなった先発メンバーについて廣山望監督は「元々層の厚いグループなので」と当初からの想定通りであることを示唆しつつ、遜色ない戦力であることを強調。あらためて来年のAFC U17アジア杯、そしてU-17W杯も見据えて選手たちの競争を促しながらのチーム作りと世代全体のレベルアップを図っていることを明かした。
身体能力に秀で、個性の強い選手も多いフランスとの対戦は、個々の選手の力量が問われる展開ともなった。ただ、これも指揮官にとっては狙いの一つ。今大会のテーマとして掲げるなら「個で相手を上回ること」。個人能力に優れた相手とのバトルから逃げるのではなく、挑んでいく。その中で自信と課題の双方を各自に獲得させたい考えだ。
そして選手側からすると、このテーマで問われることの一つの解釈は、「今年11月のU-17W杯に飛び級で選ばれる資格を持っているか」である。そこでまず気を吐いたのは、「(今年5月の)アジア杯のメンバーから外れて悔しかった」と率直に語る三井寺だった。
やや硬い立ち上がりとなる中で、最初に試合が動かしたのは日本の前からのディフェンスだった。前半13分、「前から奪いに行く狙いがあった」という三井寺が相手のバックパスに鋭く反応して猛チェイスをかけてボールを奪うと、そのままGKとの1対1シュートを流し込み、日本に先制点が生まれる。
その直前に裏抜けからの決定機を外してしまっていただけに、「最初のシュートを外した直後だったので、ここをしっかり決め切ることが大事だった」と、責任感を持ってのフィニッシュだった。
「横浜FMに入ってから、守備の強度が全然足りないというのは(ユースの)冨樫剛一監督にも(トップチームで指揮を執っていた)大島秀夫監督にも言われていて、そこはずっと意識している」
個人の課題として守備にもこだわりを持って取り組んだ成果が出たゴールでもあった。
さらに28分には渡部のスペースへのパスに対してオツコロが飛び出し、右足でワンタッチクロス。「入ってくれていると思っていた」(オツコロ)という先にいたのは、シャドーの迫田。相手DFに寄せられながらも丁寧なワンタッチシュートを沈め、2-0とリードを拡げてみせた。
ただ、試合内容として日本が一方的にペースを握ったというわけではない。フランスもゲームキャプテンのMFサード・ビヒ(モナコ)やFWラシン・メニャン・パベ(モンペリエ)を軸に反撃を継続。2失点直後の30分には、ロングボールを処理しきれなかったところをパベに奪われ、そこからのパスを受けたFWエゼキエル・アレジ(ナント)にミドルシュートを決められてしまい、1点差に詰め寄られてしまった。
フランスは前半、日本の2倍に当たる10本のシュートを放ったが、GK小畑の好セーブもあってゴールはこの1点のみ。2-1で前半を折り返すこととなった。
後半もタフな展開が予想される流れの中で、日本はハーフタイムに2名を交代。伊藤に代わってMF鮫島充輝(名古屋U-18)、迫田に代わってFW八色隼人(名古屋U-18)が入った。
そして開始早々の3分にいきなり流れを引き寄せるゴールが生まれる。渡部のスペースへのパスを受けたオツコロが寄せてきたフランスDFを体で押し退けてペナルティーエリア内へ侵入。角度のない位置からの右足シュートを突き刺し、3-1とリードを拡げた。
その後は一進一退の流れとなる中で、後半20分にはMF花元誉絆(神戸U-18)、梶山蓮翔(FC東京U-18)、進藤新大(柏U-18)、FW高田憲慎(帝京大可児高)を一挙投入。反撃を試みるフランスのパワフルな攻めに対して大垣ら守備陣を軸にしのぎつつ、最後は後半41分にDF藤田勇雅(千葉U-18)を投入してそのまま逃げ切り。3-1での快勝となった。
これで日本は2連勝。7日の最終戦では同じく2連勝のアルゼンチンと対戦する。ここまで日本が苦戦したフランスに3-0、コートジボワールに4-0と圧勝し続けている結果が端的に示すように、紛れもない強敵だ。
廣山監督は「本当に我々が足りていない部分で上回ってくる相手」とそんなアルゼンチンにリスペクトを示しつつ、「最高の舞台ができたので、最高の舞台で最高のパフォーマンスをできるようにいい準備したいと思います」とコメント。“ファイナル”への意気込みを語った。
(取材・文 川端暁彦)
