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先日、新潟市内の宅配弁当店が弁当200個を無断キャンセルされたとSNSで公表し、大きな反響を呼びました。オーナーの思い、そして無断キャンセルの法的責任とは。

思いを込めた弁当が…

その弁当を楽しみに待っている人がいます。

6月4日、新潟市江南区にある中央卸売市場で弁当を販売していたのは「あっちゃん弁当」の燕(つばめ)亜紗美(あさみ)さんです。

あっちゃん弁当 燕亜紗美さん
「こういうのを入れたら、喜んでくれるかなとか、そういうことを考えながら毎回作るんです」

思いを込めた弁当…。

無断キャンセル100個

しかし、無断キャンセルにあいました。

あっちゃん弁当 燕亜紗美さん
「(受け取り場所に注文者が)いらっしゃらなくて、日にちを勘違いしたのかなって、お電話して。最後は着信拒否されて」

燕さんによりますと、女性から弁当の注文が入ったといいます。その数、100個。

「 会合の後にお酒を飲みながら食べるためにお願いしたい」

注文者は現れず着信拒否

5月29日の午後6時ごろ、受け取り場所として指定された駐車場まで弁当を持っていきましたが、女性は現れず、電話をしても出なかったといいます。

挙句の果てには着信拒否に。

あっちゃん弁当 燕亜紗美さん
「お客さんのこと信用しすぎとか言われたんですけど、いままでそういうスタンスでやってきたんです。お客さまと会話したり、連絡を取り合って、こういうお弁当で、お酒を飲む会なので、おつまみのようなお弁当と言われて、希望のお弁当を作った形だったんです」

さらに100個のキャンセルが

この日はそれだけではありませんでした。

同じ日の1時間後に受けていた100個の注文も無断キャンセルされたのです。

被害はあわせて200個。材料費などに10万円ほどをかけていました。

あっちゃん弁当 燕亜紗美さん
「容器が値段も上がってますし、値段が上がっているだけじゃなくてないんですよね。食材も買ってガソリンも宅配なので使ってそれでの廃棄だったので正直きつい。かなりきつかったですね」

知り合いの飲食店が協力してくれたため、多くを無償で配ることができましたが、およそ70個は廃棄するしかなかったといいます。

SNS投稿に大きな反響が

この事態をSNSに投稿すると大きな反響を呼びました。

6月4日は、週に2回ほどの出張販売の日でしたが、SNSを見た人が多く訪れ、用意した弁当は10分ほどで完売しました。

常連の女性
「味もいいし、健康にも気を付けられて、とてもいいお弁当だと思います。(無断キャンセルは)本当にひどいなという怒りはありました」

キッチンカーを運営する人
「SNSを見て、いてもたってもいられなくて。近所なので応援に行こうと思って。思いを込めて作ったものが、お客様に届かないのはショックもあります」

飲食店などで相次ぐ無断キャンセル。

店側の損害だけではなく、食品ロスにもつながります。

法的責任は

どのような法的責任があるのでしょうか?

弁護士によりますと、今回の被害大きく分けて刑事と民事の2つのパターンが考えられます。

警察に被害届を提出し、刑事事件となった場合、故意に虚偽の注文をして業務の正常な運営を妨げたとして、偽計業務妨害の罪に問われる可能性があるといいます。

罪が認められれば3年以下の拘禁刑、または50万円以下の罰金が科せられます

民事の場合は、一方的に契約を破った「債務不履行責任」、または他人の権利を侵害した「不法行為責任」があったとして、店側が注文者に損害賠償を請求できる可能性があるといいます。

今後は警察への相談も検討

弁当200個を無断キャンセルされた「あっちゃん弁当」の燕さんです。

あっちゃん弁当 燕亜紗美さん
「お客様に寄り添ったお弁当屋さんをしたいと思って起業した。あと、ロスがないように宅配専門のセミオーダーのお弁当を立ち上げたんですけど、まさかこういう形になるとはショックでしたね。なんでこういうことをするのだろうというところです」

燕さんは今後、同じような被害があった場合、警察に相談したいとしています。

70個を廃棄「つらかった」

今回、燕さんが無断キャンセルの被害にあったのは弁当200個、そのうち、知り合いに配っても余ってしまった70個が廃棄になったといいます。

燕さんは弁当を捨てる時が本当につらかったと話していました。

また、被害をSNSで報告した翌日、配達先に車を止めて弁当を運んでいる途中に、大切にしていたお店のロゴが入ったテーブルクロスなくなってしまったということなんです。

燕さんはショックなことが続いたため、6月4日の取材後、「おいしいもを食べて、気持ちをリフレッシュする」と話していました。

お店側の対策は

キャンセル料の督促を代理する「ノーキャンドットコム」の北 弁護士は、予防方法として、まずはキャンセルする際のルール、キャンセルポリシーを明記すること。うっかり忘れを予防するために予約日の直前にメールなどで連絡する。

預り金も手段としてはありますが、手間や手数料、予約数が減る可能性などデメリットもあるということです。

こちらのノーキャンドットコムは飲食店向けに始めたサービスですが、最近では美容室からの依頼がもっとも多いということです。

2026年6月5日「夕方ワイド新潟一番」放送より