モンテレイの練習で溌剌とプレーした伊東。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 2026年6月2日、日本代表の事前キャンプ地モンテレイに向かった。経由地のダラスまでスムーズに移動できたものの、ここからアクシデントが続出した。

 まずモンテレイ行きの飛行機は搭乗後もなかなか離陸しなかった。悪天候の影響、さらに機体の再整備のため一旦ゲートまで戻って待機する羽目になった。

 約4時間遅れてモンテレイに到着すると、今度はともに行動していた金子カメラマンの荷物の一部がロストバゲージ。アメリカでは飛行機遅延、荷物紛失は珍しくないとも聞くが、長旅の疲れも重なりさすがに堪えた。しかも空港の外に出ると豪雨。前途多難を予感させるスタートとなった。

 迎えた6月3日(日本時間4日)の事前キャンプ初日も、試練は続いた。前日の悪天候でグラウンドの状態が悪化したため練習場が変更。さらに、気象条件などを考慮して開始時間も17時から10時へ前倒しされた。
 
 心身ともに疲れが残るなかでの練習初日。ピッチ付近の気温と湿度は「33.5℃、67%」を記録していた。湿気がまとわりつき、強烈な日差しが容赦なく照りつける。立っているだけでも汗が噴き出し、モンテレイの地で戦うチュニジア戦(6月20日/22時キックオフ)の過酷さを思わず想像してしまった。

 そんななか、練習後の囲み取材で伊東純也選手に尋ねてみた。「この暑さと湿度はどうですか」と。

 すると、本人は涼しい表情のまま、あっさりと言った。

「この温度だったら大丈夫かな。もっと暑かったのを想像していたので」

 思わず拍子抜けした。同時に、そのひと言は重くなりかけていた自分の気持ちを少し軽くしてくれた。

 少なくとも選手たちは、この環境を過度に気にしている様子はない。むしろ、厳しい条件すら当然かの如く受け止めているように見えた。伊東の落ち着いた表情は、そのことを何より雄弁に物語っていた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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