SUPER BEAVERの柳沢亮太

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 人気ロックバンド「SUPER BEAVER」の結成20周年イヤーに密着した映画「SUPER BEAVER LIVE&DOCUMENTARY―現在地―」が各地で公開されている。

 メンバーは直接制作には携わらず、試写で初めて映画を見た。バンドの楽曲を制作するギターの柳沢亮太が、これまでの足跡とバンドへの思いを語った。(宍戸将樹)

 映画を見て、「改めて20年という月日の長さを実感した」と打ち明ける。「それまでは長かったような短かったような、曖昧な気持ちだった。様々な問いかけを受けるうちに、20年は長かったと気づかされた」と話し、これまでの歩みを見直すきっかけにもなったという。

 映画では、昨年のZOZOマリンスタジアム公演や全国ツアーなどに密着。映画館でライブを現地にいるかのような立体感で楽しめる。楽屋裏の映像も多く収められ、柳沢と渋谷龍太(ボーカル)、上杉研太(べース)、藤原“38才”広明(ドラムス)のメンバーそれぞれが紡ぐ言葉から、バンドの現在地が見えてくるという構成だ。

 この期間、渋谷は喉の不調と向き合いながらライブを続けており、その苦悩も画面越しにうかがえる。「そこまでドラマがあるのかな?と思っていたけど、バンドにとっても無視できない出来事があって……結果的に生々しいものになった」と振り返る。

 作中、デビュー前を含めたバンドの道のりも映し出される。2009年にメジャーデビューするも、2年で契約終了。全国をライブ行脚し、地道にファンを増やしてきた。「ここまでやってきてよかったと思うけど、本当に小さなことの積み重ねだった」と思い返す。

 バンドの人気を支えるのが、まっすぐなメッセージを持つ歌詞と、時に力強く爽快に、時に感傷的にも響く楽曲の数々。映画では「東京流星群」などのヒット曲が鳴り響く。「2010年から15年あたりにかけて、今まで内向きだったバンドや曲の矢印が外に向き始めた時期だったと思う。今のSUPER BEAVERの礎になった」と分析し、「不安を抱えていた時期に声をかけてくれた人たちに、こちらからも手を差し伸べたい」という思いが、転換につながっていった。

 今年は大阪、東京でのドームツアーを控え、彼らは20周年を越えて突き進んでいく。「この映画がどう受け取られるかは、正直わからない。見た人がそれぞれの人生や日々抱えているものと向き合うきっかけになれば、有意義だなと思います」