【独自】高岡駅南の土地 市の公社 評価額と比べ1億円超高く取得
高岡駅南の商業施設跡地を、高岡市の土地開発公社が去年3月に8億円余りで取得しましたが、取得額が当時の鑑定評価額より1億1000万円以上高かったことが、KNBが行った情報開示請求でわかりました。
この土地には角田前市長時代に、市の新庁舎の建設計画があったことが、先月明らかになっています。
高岡市土地開発公社が、去年3月末に購入していたのは、高岡駅南にある商業施設の跡地9500平方メートルです。KNBは、この土地について、土地の売買契約書と鑑定評価書を情報開示請求し、きょうまでに開示されました。
一方、土地取得の際の目安となる、契約1か月前の鑑定評価書では鑑定評価額が7億4300万円でした。
契約額が鑑定評価額よりも1億1700万円高かったことが明らかになりました。
県内で不動産鑑定に携わる竹田達矢さんは、一般論としたうえで、行政が取り引きする土地の契約額は、鑑定評価額程度に収まることが通常だと話します。
不動産鑑定士 竹田達矢さん
「鑑定評価額はあくまでも、それを取得するのに妥当な金額であろうという参考価格ですので、その価格を見られて、大体それに近い価格、もしくはそれ以下で買われるというのが多いかなというふうには思います」
この土地については角田前市長時代、去年5月から6月にかけて作成された資料で、新しい市役所の建設候補地としていたことを、出町市長が先月示しました。
角田前市長は、去年3月の市議会で次のように述べていました。
高岡市 角田市長(当時)
「私としては将来に向けて、本市が当該土地の利活用を主体的に検討していくために、現在取得を前提とした協議を進めているところであります」
この土地に活断層が走っている可能性は、2015年に国土地理院が公表した調査結果で既に示されています。
評価額への影響は…
不動産鑑定士 竹田達矢さん
「以前から公表されているものですので、不動産鑑定士はそれも織り込んだ価格として出しているのが実際かと思います」
高岡駅南の土地について、角田前市長時代の去年に示された評価額と、実際の契約額に1億円余りの差があったことについて、出町市長は。
高岡市 出町市長
「確かに、不動産鑑定評価額を上回る取得だったということは、そうだったわけでございますが、それ自体はですね、法令とか内部の規定にも別に抵触するものではないです。ただ、具体的な用途は決まっていないのに、土地開発公社が取得するということ自体に関しては、私としてはやはり疑念・疑問を感じますね。やはり、高岡の発展につながるような使い方を考えていきたいと思ってます」
一方、この土地をめぐっては、売買契約が結ばれる直前の去年3月4日に、自民党高岡市連が当時の角田市長に対し、「妥当な金額であれば速やかに取得して活用を検討するよう」要望していました。
高岡市 角田市長(当時)
「我々行政としては、高岡の未来のために大変重要な場所と認識している」
自民党高岡市連 山本徹支部長(当時)
「市役所というのは、もちろんたくさんある選択の中の1つだと思いますが、市民のみなさんが、大多数が納得して、開発が進むべきだと思っているので、自民市連として動いているわけなんです」
ただ、駅南の土地の契約額が、鑑定評価額を1億円以上上回っていたことについて、当時、高岡市連支部長として速やかな取得を要望した、山本徹県議会議員は「初めて聞いた」としたうえで。
自民党高岡市連 前支部長 山本徹県議
「(鑑定評価額からみると)確かに1億2000万円、高い買い物だったと思いますが、(売り主の)大和ハウス(工業)さんが駅南の土地を取得された金額は、もっと大きいもので10億円を超える金額だと聞いています。市の方でいろいろな努力をされて、この金額まで持ってこられたと認識しています。妥当かどうかと問われれば妥当だと思いますし、努力されて安いところまで頑張られたなと評価しています」
この高岡駅南の土地について活用策は今も定まっていません。なぜ急いで評価額よりも高く購入したのか、当時関わった関係者には理由と経緯について納得のいく丁寧な説明をしてほしいと思います。
