富山の中東ショック 物価高続く中で戦う 総菜弁当店の工夫
中東情勢の緊迫が続く中、エブリイでは県内への影響をシリーズでお伝えしています。
から揚げにチキンライス、そして、赤いウインナーが乗った弁当。家庭的な味が人気の弁当と総菜の店は、値上げか、商品の見直しか、選択を迫られています。市民の食を守る手立てはあるのか、現状を取材しました。
富山市のショッピングセンターに出店している総菜と弁当の店「クマさんの台所」です。
平日の正午すぎ。買い物かごを手にした客が次々と訪れます。
「これぐらいの値段で、栄養価も野菜もいっぱい入っていますし、味付けもおいしいので、めちゃくちゃ助かってます」
親子連れの客
「疲れて何もしたくない日に買って帰ります」
「今日何買ったの?」
子ども
「お肉」
Qお肉好き?
「好き」
店の売れ筋は、税込み700円前後の弁当です。物価高が続く中、日々の昼食や夕食として多くの人に選ばれている価格帯だといいます。
武道顔キャスター
「忙しくて手の込んだ料理ができないときなど、総菜や弁当は本当に助かります。しかしこの弁当にも、中東情勢の影響が出ています」
弁当のどこに影響が出ているのでしょうか。滑川市にある製造場所を訪ねると、朝早くから従業員が手作業でおかずを詰めていました。作っている弁当は20種類以上。出来立てのおかずを手際よく詰めていきます。
工場長の和泉良太郎さんです。
Qこれもきょうの弁当用ですか?
和泉工場長
「いやいや、これはまだ出せないので」
中東情勢の影響で、様々なものの価格が高騰していることを受け、コストを抑えつつも満足感のある弁当の新商品を開発していました。
和泉工場長
「いつも通りに肉を入れていると、今の価格では難しいんで」
武道キャスター
「なるほど、今、肉がすべて高くなっているので、他の具材を合わせてボリュームを出したり」
和泉工場長
「そうです、そうです」
弁当のおかずで人気の肉料理。その多くが物価高の影響で、仕入れ値が上がっています。特に痛手となっているのが、から揚げに使う「鶏肉」です。
和泉工場長
「中東情勢も含めて鳥インフルエンザも含めて、海外の鶏肉が国産を上回ってきているという変な現象が起こっていますね」
「以前は輸入の切ったものでもも肉を仕入れていましたけど、むね肉、国産のむね肉を自分たちで切って使用しています」
輸入もも肉の仕入れ値は中東情勢の影響で、去年の12月には1キロ当たり690円だったものが、今月は890円とおよそ1.3倍に上昇しています。値段と満足感を維持したまま提供できないかと考え、国産のむね肉への切り替えを進めています。ほかにも、食用油など弁当作りに必要なものの多くが高騰しています。
そんな中、先日和泉さんのもとに弁当容器の取引先から、値上げの知らせが届きました。石油由来の弁当容器。その製造業者もコスト高となり、来月の出荷分から最大で30パーセント値上げするといいます。このままでは月に最低でも30万円、容器代が増える見込みです。和泉さんは、弁当の具材や味、使う容器の見直しも図りながら、今はギリギリまで値上げを踏みとどまる考えです。
和泉工場長
「やっぱり見た目が半分を占めると思いますので、お客さんにも、これはおいしそうだなと思って もらえるような弁当を絶対、作らないと売れないと思います」
「本当に模索中であります」
