巨人の坂本勇人が「一生忘れない」通算300号サヨナラ弾…「もう打てないんじゃないか」と不安にも準備尽くす日々、「今日の1本でまだまだやれるんだと思えた」
巨人4−2広島(セ・リーグ=13日)−−巨人が2戦連続でサヨナラ勝ち。
1点を追う延長十二回、坂本が通算300号となる2号3ランを放った。巨人は3連勝。広島は6番手の遠藤が踏ん張れなかった。
巨人・阿部監督「素晴らしいの一言だし、やっぱり『持ってるな』と思った」

延長十二回、4時間43分の激戦にけりをつけた千両役者がお立ち台に上がると、福井の巨人ファンから万雷の拍手が注がれた。劇的な逆転サヨナラ3ランを放った坂本は「大歓声をもらっていたので、何とかして期待に応えたかった」。通算300号となる節目の一発で、チームを2戦連続のサヨナラ勝ちに導いた。
1点を勝ち越された直後の土壇場だった。一死から岸田、ダルベックが連打で好機を作り、代打で十回から出場していた坂本は「思い切って高い球は振っていこう」。狙い通り、遠藤が初球に投じた高めのチェンジアップを思い切りよく振り抜いた。一振りで仕留める集中力が際立っていた。
「もう本当に300号を打てないんじゃないかと、そういうことを考える時期もあった」。喜びを爆発させる一方で、そんなセリフも吐いた。
不振が長引き、昨季途中から代打が主な役割になっている。200号から250号は2年で到達したが、そこから50本を積み上げるのに5年を要した。チームスタッフによると、最新機器で計測するバットのヘッドスピード、スイングの加速度などの数値に、「衰え」は今も見られないという。だからこそ、葛藤があった。
それでも日々、出場に備えてベンチ裏で準備を尽くした。「練習の感じは最近もずっと悪くない」と自覚していたところ、これ以上ない場面で記録達成の瞬間が訪れた。
「一生忘れないと思う。今日の1本で、まだまだやれるんだと思えた」と晴れやかな笑顔で語った20年目の37歳。老け込むつもりは毛頭ない。(佐野司)
巨人・阿部監督「(坂本のサヨナラ本塁打は)素晴らしいの一言だし、やっぱり『持ってるな』と思った。(投手陣は)総力戦でいった。則本に次こそは勝ちをつけてほしい」
