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住宅地のすぐ近くで撮影されたツキノワグマ。目撃されたのは東京の八王子市です。各地でクマ出没が相次いでいます。私たちの身を守る最新のクマ対策技術を取材しました。

■「いよいよ八王子に来たか」

暗闇の中、カメラが捉えた1頭のクマ。歩みを止めると、辺りをうかがうように頭を振り、フェンスの奥へ。別のカメラには体を揺らし、のそのそと歩く姿が。クマは茂みの奥へと消えていきました。

撮影されたのは、目撃情報の多い東北ではなく東京・八王子市。それも、すぐ近くに小学校や住宅が立ち並ぶ場所です。

“市街地”に現れたクマ。去年以降のクマの目撃情報などと比べると、より生活圏に近いところに現れたことがわかります。市によりますと、クマは体長1メートル超えで成獣のツキノワグマだということです。

八王子市民「いよいよ八王子に来たか。こわい。子どもたちの学校も近いし」

八王子市民「びっくりしました。え〜八王子って。衝撃よ、クマは」

■“防災展示会”ではクマ対策グッズがずらり

迫るクマの脅威。青森県では12日、体長1メートルほどのクマが捕獲されました。今月、目撃情報が相次いでいた黒石市。クマは、住宅から300メートルほどの場所でつかまったということです。

昨年度、過去最多の5万件を超えたクマの出没情報。いまは冬眠明けのクマが活発化する時期に突入しています。

八王子市民「何に気をつけたらいいのかわからない。鈴を持って歩く?どうしたらいいのか」

急務となるのが“クマ対策”。都内で13日から始まった自治体向けの“防災展示会”。その一角にずらり並ぶ、クマ対策グッズ。クマ問題は今や“災害級”ということで対策エリアがつくられたのです。例えば…

every.「人が目の前に立っても反応しませんが、クマを検知すると大きな音が鳴ります」

クマを自動検知するAIカメラ。昼間であれば最大110メートルの距離でも検知可能で、“気づいたらクマが近くに…”という状況を防ぐことができます。

地面に広げる“クマ対策”も。上にクマが乗ると電気が流れて撃退。畑や玄関前などに設置して、クマの侵入を防ぐ狙いです。

■岐阜・白川郷で“新対策”…その名も「熊ソニック」

企業が知恵をしぼるクマ対策の最前線。すでに“新対策”を取り入れた場所も。世界遺産・白川郷のある岐阜県白川村です。先月設置されたのが道路沿いにある装置。

記者「何かをひっかいているような嫌な音がでています」

4つのスピーカーがついた機械、その名も「熊ソニック」です。ソニックが意味するのは“音”。

熊ソニックを開発 T.M.WORKS・轟秀明社長「広範囲に“音のバリア”を張るイメージ」

効果はおよそ150メートル。クマが嫌がる高周波の音で接近を阻止するのです。さらに携帯型も開発中。実験では“音”でクマを退けることに成功。

各地で相次ぐクマの出没。あの手この手の対策が進んでいます。